50: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/25(日) 09:49:37.58 ID:D6PZ2FqV0
上条がこのような決断をすることまで予測していたというのだろうか?
電話の先で男は残念そうに呟く。
まるで全てを見透かされているかのように、何もかもがこの男の手の上で進んでいるような錯覚。
それが上条は気に食わないが、今更自分の意志を曲げるつもりはない。
『ではせめて君が最初のゲームを生き残れるよう一つだけ贈り物をさせて貰おう』
「贈り物?」
『超電磁砲と共に帰ってくるか、それとも二人揃って命を落とすか、それは全て君次第だ。 私が失望することないよう、君の健闘を祈っている』
「ちょっと待て! 贈り物って何のこ『第63問』」
しかし男の答えは返ってくることなく、再び電話の音声が切り替わる。
受話器から聞こえてくるのは先ほどまでと同じ女の録音音声になっていた。
『"さいれん"ニ行キタイ Yes or No』
「そういえば入国審査とか言って始まったんだっけ」
一時間にも満たない出来事であったにも拘らず、随分と精神的に振り回された気がする。
「さいれん」というのが男の言っていたゲームのことなのだろうか?
いくつかの情報を手に入れることはできたが、それ以上に知らなければならないことが増えてしまった。
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