1:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 21:55:21.28 ID:SdAjZjOk0
・このSSは、中国北宋時代を舞台にした作品です。
・史実とは異なる点があります。ご注意下さい。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 21:56:43.50 ID:SdAjZjOk0
〜燕京〜
耶律休哥(渋谷凛)「……」ボ~
3:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 21:57:39.33 ID:SdAjZjOk0
みく「まさか、同期の大半がふるい落とされるなんて、思ってもみなかったにゃ」
凛「昼間の軍事調練は勿論、夜間進軍や三日間水も食料も
自分で調達する訓練とか……」
4:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 21:58:31.35 ID:SdAjZjOk0
使者「耶律休哥殿、耶律斜軫殿」
凛「あ、はい」
みく「まだ研修は続くのかにゃぁ……もう勘弁してほしいにゃ」
5:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 21:59:08.84 ID:SdAjZjOk0
みく「内容は?」
使者「籤を作っておきました。引いてください」
凛「わかった。それじゃあみく、同時に引くよ?」
6:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:00:08.50 ID:SdAjZjOk0
凛「ねえ、みくはどんな課題だった?」
みく「みくの籤は、『賊徒討伐』って書いてあるにゃ」
使者「現在、宋との国境付近に、怪しげな武装集団がおります。
7:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:00:55.54 ID:SdAjZjOk0
凛「私の方は……『反乱鎮圧』って書いてあるんだけど……」
使者「つい先日、回跋部(ふいばぶ)において女真族が反乱を起こしました。
それを鎮圧していただきます。耶律斜軫殿と同様、軍権も与えられますのでご安心を」
8:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:01:54.98 ID:SdAjZjOk0
使者「また期限は、それぞれの任地に就かれてから一月以内とします。
使える物資は任地の鎮台に保管されている物のみとし、
所望品があっても申請は認められません。
しかし、略奪以外の方法で自ら物資を得ることは、特に禁じられておりません」
9:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:02:34.20 ID:SdAjZjOk0
使者「説明は以上です。何か質問は?」
凛「特に無し」
みく「同じにゃ」
10:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:03:24.88 ID:SdAjZjOk0
〜回跋部・野営地〜
凛(この地域に入ってから、もう五日が経つ……)
11:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:04:27.06 ID:SdAjZjOk0
斥候「耶律休哥将軍! 帰還しました」
凛「お疲れ様。で、どうだった?」
斥候「やはり、反乱の指導者は郝里太保(かくりたいほう)城にいる模様。
12:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:05:25.96 ID:SdAjZjOk0
凛「全軍に通達。明朝、騎兵隊は私とともに郝里太保城に向けて出撃する。
歩兵はこの地において野戦陣地を構築し、
物資の防衛、退路の確保、帰還する騎兵の収容準備を」
斥候「かしこまりました」
13:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:06:08.66 ID:SdAjZjOk0
凛「私はこの数日間の偵察により、反乱軍の装備・錬度は劣悪だと判明した。
だから遼の正規軍の敵じゃないし、何かあればこの陣地まで逃げ帰ることもできる」
軍監「まあ、采配は貴方に一任されておりますが」
14:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:06:56.50 ID:SdAjZjOk0
〜郝里太保城・広場〜
太守「おお、貴方が耶律休哥将軍ですか。わざわざこんな北地まで、ご足労をおかけしました。
15:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:08:00.69 ID:SdAjZjOk0
若者「お待ち下さい!」
凛「誰?」
若者「これが遼のやり方ですか!? 遼は、我らに死ねとおっしゃるのですか!?」
16:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:08:49.10 ID:SdAjZjOk0
凛「あんた、太守の屋敷がどこにあるか知ってる?」
若者「は、はい……」
凛「兵を何人か派遣するから、案内できる?」
17:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:09:43.83 ID:SdAjZjOk0
兵「耶律休哥将軍」
凛「あ、戻ってきたんだ。意外に早かったね」
兵「太守の屋敷を調べましたが、敷地内には倉が幾つも建てられ、
18:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:10:23.80 ID:SdAjZjOk0
凛「この期に及んで、度し難い」
ズバッ ボトッ
19:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:11:15.28 ID:SdAjZjOk0
凛「皆聞いて!」
凛「さっきも言ったけど、私は太后様からの命令で、反乱の鎮圧に来た。
だからこの責任は全て私が負うべきものだし、皆のことは私が必ず守ってみせる!」
20:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:12:27.16 ID:SdAjZjOk0
凛「本当に戦う気があるなら、正々堂々と名乗りを上げて前に出るべきだった。
民衆の中に隠れて反乱を扇動するなんて、卑怯だよ」
凛「でも、ちゃんと名乗り出てきたことは評価する。
あんた一人の首で、事は収まる」
21:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 22:13:31.55 ID:SdAjZjOk0
〜長老の家〜
長老「将軍、助かりました。何とお礼を申し上げれば良いのか……」
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