118:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:56:56.16 ID:SdAjZjOk0
真奈美「……私は、遼の軍門に降ることはできない」
凛「どういうこと? 降伏するっていうのは、嘘なの?」
真奈美「知っていると思うが、まだ北漢に仕えていた頃、私は主君を裏切り宋に降伏した。
119:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:57:59.03 ID:SdAjZjOk0
真奈美「どうか、首を刎ねてほしい。
そして私の命に代えて、生き残った部下達を逃がしてくれないか?」
凛「本当にそれで良いの?
そもそも宋と遼の戦いは、宋主が燕雲十六州を望んだから起こったものだよ?」
120:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:59:15.02 ID:SdAjZjOk0
真奈美「君は優しいのだな」
凛「え?」
真奈美「私ははじめ、耶律休哥という武将は、戦だけが能だと思っていた。
121:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:00:17.77 ID:T0GxzHHc0
凛「甘さか……確かに、私は軍人として甘いと思うよ。
契丹族のくせに、女真族に絆されて海東青鶻の旗を掲げていることが何よりの証拠」
凛「でも、私には部族なんて関係ない! 私は遼の蒼茫の為に戦っているんだ!
それが甘さだと言うなら、好きに呼べば良い!」
122:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:01:36.87 ID:T0GxzHHc0
凛「……」
真奈美「……どうした? 早くしてくれ」
123:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:03:43.38 ID:T0GxzHHc0
のあ「凛……全軍の態勢は立て直した」
みく「楊令公はどうなったにゃ?」
凛「本人の望み通り、斬ったよ」
124:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:04:51.22 ID:T0GxzHHc0
凛「千載一遇の好機だね」
のあ「これが……最後の戦いになる」
みく「よーし、澶淵に向けて出発にゃー!」
125:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:05:31.75 ID:T0GxzHHc0
〜澶淵・宋軍本陣〜
伝令「陛下! 遼軍が、そこまで迫ってきておりますぞ!」
126:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:06:30.05 ID:T0GxzHHc0
裕美「ですが、本隊は甚大な被害を受けており、東西の両軍も敗走しました。
和議以外に、どのような方法があるというのですか!?」
廷臣「それは……」
127:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:08:18.21 ID:T0GxzHHc0
裕美「それから、宋は遼に対して、毎年決まった額の歳幣を払うという条件もつけましょう。
そのかわり、遼は宋に対して兄弟の礼を取ること……いかがでしょうか?」
趙光義「そこまで我らが譲歩しなければならぬのか……」
128:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:09:21.51 ID:T0GxzHHc0
廷臣「不敬極まるぞ! 楊延昭将軍!」
趙光義「良い……分かった。お主の言葉で目が覚めた。
朕はどうやら、燕雲十六州に固執しすぎておったようじゃ。
その条件で、遼と和睦しよう」
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