128:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:09:21.51 ID:T0GxzHHc0
 廷臣「不敬極まるぞ! 楊延昭将軍!」 
  
 趙光義「良い……分かった。お主の言葉で目が覚めた。 
     朕はどうやら、燕雲十六州に固執しすぎておったようじゃ。 
     その条件で、遼と和睦しよう」 
129:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:10:04.50 ID:T0GxzHHc0
 廷臣(嫌味な奴め…… 
    楊令公が死んだのは、まるで我らの所為だと言わんばかりではないか) 
  
 趙光義「よし。行って参れ、楊延昭」 
  
130:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:10:59.32 ID:T0GxzHHc0
  
 〜澶淵・遼軍本陣〜 
  
  
 兵「申し上げます! 宋軍より、使者が参りました!」 
131:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:11:44.28 ID:T0GxzHHc0
 のあ「高梁河の……」 
  
 みく「殿軍を指揮していた人にゃ!」 
  
 凛「私は初対面だったね。私は遼軍の将、耶律休哥」 
132:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:13:11.03 ID:T0GxzHHc0
 裕美「一つ。国境は現在のままとし、以後互いの国境を侵犯しない。 
    二つ。宋は遼に対して、歳幣を支払う。 
    三つ。宋と遼は兄弟の契りを結び、遼は宋に対して兄としての礼を取ること…… 
    おおまかには、以上です」 
  
133:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:13:59.42 ID:T0GxzHHc0
 のあ「こちらとしても好都合な条件ね…… 
    しかし、我らだけでは判断できない。都に急使を派遣する。 
    しばし待ちなさい……」 
  
 裕美「ありがとうございます。私はこれで失礼します。 
134:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:15:10.77 ID:T0GxzHHc0
 凛「もう知っているかもしれないけど、楊令公の首を刎ねたのは私なんだ」 
  
 裕美「はい……しかし、武門に生まれた者は誰でも、戦場で死ぬ覚悟はしています」 
  
 凛「そうだ、もっと砕けた話し方で良いよ。凛って呼んでくれて良いから」 
135:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:16:10.74 ID:T0GxzHHc0
 凛「楊令公は、わずかな旗本を率いて、遼軍を足止めした。 
   私は自ら楊令公を討とうとしたけど、逆に討ち取られそうになって…… 
   結局、私とみく、それとのあさんの三人掛かりでようやく捕縛できたんだ」 
  
 凛「降伏を勧めたんだけど、生き残った部下を逃がすかわりに、 
136:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:16:53.61 ID:T0GxzHHc0
 凛「それから、これを」 
  
 裕美「これは……吹毛ノ剣?」 
  
 凛「楊令公の愛剣だったからね。 
137:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 00:17:45.98 ID:T0GxzHHc0
 凛「……多分、都の礼子さん……じゃなかった。 
   太后様は、この和睦をお認めになると思うよ」 
  
 凛「遼軍も、こんなところまで宋軍を追撃するなんて考えていなかったからね。 
   正直なところ、兵は疲れてるし、物資も不足気味だし……」 
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