95:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:34:59.38 ID:SdAjZjOk0
 趙光義「蔚州じゃ」 
  
 真奈美「何故蔚州を?」 
  
 趙光義「蔚州は燕雲十六州のほぼ中心にある。 
96:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:36:05.44 ID:SdAjZjOk0
 真奈美「陛下が直率する本隊を蔚州まで引き込み、突出させれば、 
     逆に我らを東西の両翼の軍から切り離すことができるでしょう。 
     そうなれば我らは、敵地で孤立することになります」 
  
 趙光義「その心配は無い。我らの兵力は、遼軍の二倍ほどもある。 
97:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:36:53.86 ID:SdAjZjOk0
 真奈美「戦の勝敗は、兵力で決まるものではありません。 
     高梁河での敗戦をお忘れですか?」 
  
 趙光義「もうよい、楊業。お主をここに呼んだのは、楊家軍の配置を伝えるためじゃ」 
  
98:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:38:32.46 ID:SdAjZjOk0
  
 〜楊家軍・本営〜 
  
  
 裕美「あ、真奈美さんお帰りなさい。で、どうだったの?」 
99:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:39:45.06 ID:SdAjZjOk0
 真奈美「用兵の基本は、兵力の集中だ。 
     例えば、全軍を遂城あたりに集結させ、 
     そのまま一気に北上してしまえばいいと思うのだが。 
     何なら、燕雲十六州を西側から席巻するのもありだな」 
  
100:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:40:41.63 ID:SdAjZjOk0
  
 〜蔚州〜 
  
  
 伝令「陛下、城内を全て確認したところ、残敵はおりません」 
101:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:41:33.22 ID:SdAjZjOk0
 真奈美「一つは、東西の別働軍と連絡が取れないことです」 
  
 趙光義「東西軍とは距離があるからの。連絡が取りにくいのは仕方あるまい」 
  
 真奈美「もう一つは、この城がかなり傷んでいることです。 
102:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:42:44.19 ID:SdAjZjOk0
 斥候「陛下! 大変です!」 
  
 趙光義「何じゃ、騒々しい」 
  
 斥候「城外に遼の大軍が! その数、およそ十万!」 
103:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:43:59.90 ID:SdAjZjOk0
 趙光義「朕は帝ぞ! 朕を助けにくる者は、この国におらぬのか!?」 
  
 真奈美「仕方ありません。彼らも勅命で動いているのです。 
     その軍事行動を変更させるためには、陛下の勅命を届けるしかありません。 
     そしていま、彼らに勅命を届ける術がありません」 
104:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:45:06.19 ID:SdAjZjOk0
  
 〜蔚州城前・遼軍本陣〜 
  
  
 みく「凛ちゃんの予想した通りの展開になったにゃ! 
105:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 23:45:55.33 ID:SdAjZjOk0
 凛「待って。城門が開いた! 敵が打って出てきたよ!」 
  
 のあ「野戦を挑むか……」 
  
 みく「遼軍相手に野戦なんて、自棄になったのかにゃ?」 
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