過去ログ - 【らぶらいぶ】花陽「自分にできること」
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22:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 00:01:05.90 ID:K4Rv4f9bO

「パパに聞いたら目立った外傷もないしそんなに深刻じゃないみたいよ。今混乱してるだけの可能性が高いって」


真姫ちゃんは、お医者さんである真姫ちゃんのお父さんに電話をかけていたらしい。
屋上に戻ってくるとそう私たちに告げた。


さすがにお医者さんの言葉もあって、不安な気持ちは少し紛れる。
それはみんなも同じみたいで、ほっと息を吐いていた。



「まったく…そういうことはもっと早く言いなさいよね!なんで隠してたのよ希!」


と、今度はにこちゃんの言葉の矛先が希ちゃんに向けられる。

希ちゃんもずっと絵里ちゃんのお見舞いに行っていたみたいで、状況は把握しているらしかった。
そう考えると確かに、にこちゃんからしてみたら同じ3年生で何も言われなかったのは凄くショックだったのかも。


「心配かけるかなって……」

と、希ちゃんは気まずそうに俯く。


「それはそうですが、言ってもらえないほうがショックなのですよ?私達は9人でひとつなのですから」
「そうよそうよ今更にこたちに遠慮は無用なのよ!」
「にこちゃんはもうちょっと遠慮したほうがいいと思うにゃー」
「ぬぁんですって!?」



状況を知って、少し余裕が出てきたみたい。
海未ちゃんの提案で今日はこれから絵里ちゃんのお見舞いにいく事になった。


けれどみんなが個々に屋上を出ていく中、希ちゃんだけは何かを考えているみたいに立ち尽くしていた。

不審に思ったであろう海未ちゃんが声をかけると、腑に落ちないような顔をして花陽たちの後を追ってきた。

希ちゃんは、まだ他にも隠してることがあるんだなって直感的にそう思った。

きっと、すごくすごく、大切なこと……


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