過去ログ - 【らぶらいぶ】花陽「自分にできること」
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28:名無しNIPPER
2015/01/07(水) 21:27:58.98 ID:8LvdeLui0


「え、絵里…何を言ってるのですか…?穂乃果ですよ?μ′sのリーダーの穂乃果ですよ?」


声を震わせて海未ちゃんが絵里ちゃんに説明するも、

「…μ′sは希が作ったんじゃなかったかしら」


と冷たい声で返されて。
それに対して希ちゃんは


「えりち!?ウチはそんなん違うって昨日言ったやんな!?」


と声を荒げて反論した。
凛ちゃんも希ちゃんの言葉に便乗して反論するが、その目にはさっきとは違う涙がたまっていて。


「そ、そうにゃ!!μ′sは穂乃果ちゃんが作ったんだにゃ!さすがに絵里ちゃん冗談きついにゃ…!」





「そうよ…!大体穂乃果のこと絵里が忘れるわけないじゃない!だって穂乃果は絵里の恋びー…」


にこちゃんも焦ったように言葉を紡ぐ。
そう、にこちゃんの言う通り穂乃果ちゃんと絵里ちゃんは恋人。

なのに忘れるなんて、そんなのちょっと…ううん、だいぶひどいよ絵里ちゃん……!





「もうやめて!!!!」




またもや病室が静寂に包まれる。
声の主は息を切らせて肩を上下させるーーー穂乃果ちゃん。

その顔はうつむいていて見ることができない。
泣いているのか、怒っているのか花陽にはわからなかった。


取り乱した穂乃果ちゃんをなだめるように希ちゃんが穂乃果ちゃんの腕を引く。


「ほ、穂乃果ちゃん、落ち着き?な?えりちやって今混乱してるだけで…!」

「もういい!!!聞きたくない!!絵里ちゃんのうそつき!ばか!だいっきらい!!!!」


けれど、その腕を振り払って穂乃果ちゃんはそう叫ぶと病室を勢いよく飛び出して行ってしまった。



「穂乃果!待ってください穂乃果!!追いかけますよことり!」
「う、うんっ」


すかさず、海未ちゃんとことりちゃんが穂乃果ちゃんを追いかけて、気まずい空気の中私達は残された。



「な、なにがどうなってるのよ……なにこれ…エリーが穂乃果のことだけ覚えてないなんて」


真姫ちゃんもこんなの聞いてない、というように目を見開いている。

頭の中がぐちゃぐちゃな花陽はただ
「……誰か、助けて……」 とつぶやくしかできなかった。


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