過去ログ - 【らぶらいぶ】花陽「自分にできること」
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33:名無しNIPPER
2015/01/07(水) 23:00:51.73 ID:8LvdeLui0






その日の放課後。
案の定穂乃果ちゃんは練習に来なくて、凛ちゃんは落ち込んでいた。

ことりちゃんも海未ちゃんも、あまりに変わり果てた穂乃果ちゃんの姿に戸惑い声をかけられなかったと言った。


もちろん花陽も、昼に中庭でみた光景をみんなに伝えた。

真姫ちゃんはお医者さんである真姫ちゃんのお父さんも例を見ない症状だと言っていたと話した。


その時、にこちゃんがふと希ちゃんを見て……ううん、睨んで
「希。あんた知ってたんじゃないの?」と言葉を吐いた。



希ちゃんは気まずそうに、知っていた、と答える。
その言葉を聞いて、それまで黙っていた海未ちゃんが火を切ったように希ちゃんに詰め寄った。




「なら何故先に言わなかったのですか!!希は何故いつも大事なことを後回しにしてしまうのです!?」



「言ったってみんな信じへんやん!?穂乃果ちゃんのこと"だけ"忘れてるなんて!よりによって穂乃果ちゃんやで!?ウチだけやない、みんなやってウチと同じ立場やったら言えたん!?!?」


「ちょ、ちょっと海未も希もやめなさいよ!私達で仲間割れしてどうするのよ…!」

「凛、もう頭痛くなってきたにゃ……」




海未ちゃんの言葉に希ちゃんが反論する。

また口論になるのを抑えるために真姫ちゃんが慌てて止めるけど、それでも空気は最悪だった。

凛ちゃんは屋上の端っこで縮こまっている。



希ちゃんの言う通りだ、
全てを知っている状態で穂乃果ちゃんだけ絵里ちゃんに合わせなかったとしても、結果的に何かしらのきっかけで穂乃果ちゃんは知ってしまうだろう。

事実を突きつけられてもなかなか認められなかった花陽たちが、話だけ聞いても絵里ちゃんが穂乃果ちゃんだけを忘れているなんて信じることはできなかった。


それには海未ちゃんも納得せざるを得なかったみたいで黙ってしまう。



穂乃果ちゃんが来なくなって4日目。
何も変わらず、今日も何もしないまま部活は終了してしまった……。



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