過去ログ - 【らぶらいぶ】花陽「自分にできること」
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62:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 21:05:07.52 ID:I3uZ88Z30


「……こんなにも心が満たされたのは初めてです。今私は幸せです、すごく。

花陽も知っている通り私は穂乃果のことを慕っていましたが、何分恋や愛など本当のところよく分かっていません。

ですが、確かにここにこうして、私の腕の中に花陽がいることは私にとって幸福なことだけは分かります。



もう少しだけ、待っていていただけないでしょうか。
心の整理が付いたら、今度は私から花陽に気持ちをお伝えします。」



微かに震えながら、涙を静かに流しながら、こくこくと何度も首を縦に振る。



「待ちます……っ、いつまででも、花陽は待ってます……!」



嗚咽まじりにいつまでも待っている、と泣く彼女に更に胸が締め付けられて、ようやく私は自分の気持ちを確信して。



「ほんの少しだけ、待っていてください。……今日は本当にありがとうございます。

もう遅いので帰ることにしましょう。送ります」

「え、えぇ!?いいよ、そんな!すぐそこだし……」
「花陽、あなたに何かあっては私の身が持ちません。送らせてください」


あたふたと拒否する花陽の顔にずいっと顔を近づけて少しだけ意地悪をすると、湯気が出そうなくらい顔を赤くして俯きがちに「はい……」と答える。


とても可愛らしい、その姿を見ただけで私の顔は綻んでしまう。





案の定、顔を赤くしたまま無言で少し後ろを歩く花陽を無事自宅に送り届け、私は穂むらへと向かった。







「海未ちゃん!そろそろ来る頃かなーって思ってたよ♪
さぁさぁあがって!」


どこか楽しそうな顔をした穂乃果に招かれ、穂乃果の自室へと足を踏み入れる。


いつもの場所に座ると、向かい合わせに穂乃果が正座をした。


「……なぜ正座なのですか?」
「んー?だって、海未ちゃん穂乃果に大事な話をしに来たんでしょ?

ならちゃんと聞く態度をとらないとねっ」





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