過去ログ - 【らぶらいぶ】花陽「自分にできること」
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8:名無しNIPPER
2014/12/29(月) 22:55:17.85 ID:gF/mx5ZQ0

だけど、海未ちゃんの気持ちに気づかないほど花陽も鈍感じゃなくて。
きっと海未ちゃんは気づいてないんだろうけど、海未ちゃんの穂乃果ちゃんを見る目は他の誰を見る時の目より優しかったの。


それに気づいた時、何故か悲しい、っていう感情はなかった。
海未ちゃんには絶対に幸せになってほしいなって。ただただ花陽はそう願ってた。


だけど、花陽の意に反して穂乃果ちゃんは絵里ちゃんと付き合い始めた。

正直凄くお似合いだなあって思ったし、大好きな2人が本当に幸せそうで嬉しかった。
そんな中でも気になるのはやっぱり海未ちゃんのことで。

ふ、と視線を外して盗み見た海未ちゃんは例えるなら「嫁を送り出すお父さん」みたいな寂しそうな微笑みで2人に幸せになってくださいね、なんて言ってた。

海未ちゃんはこの先もきっと穂乃果ちゃんに想いを告げることはないんだろうな、って花陽でも分かっちゃった。
誰よりも穂乃果ちゃんを想っている海未ちゃんならきっとそうするかなって。


その日海未ちゃんは「ステップが不安なのでもう少し練習してから帰ります」と言って練習が終わった後屋上に残った。

だけどね、花陽は知ってたの。
海未ちゃんがステップ完璧なこと。
みんな、海未ちゃんがなんて珍しいねーなんて言ってぞろぞろと学校を出る。

でも、花陽はどうしても海未ちゃんが気になってみんなに嘘をついて屋上に戻った。
今海未ちゃんを1人には出来ない。
そう思って、屋上のドアを静かに開けたら、そこには声を押し殺して泣いている海未ちゃんがいて。


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