過去ログ - 【らぶらいぶ】花陽「自分にできること」
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9:名無しNIPPER
2014/12/29(月) 22:57:07.33 ID:gF/mx5ZQ0





……こんな時ぐらい大声で泣いたらいいのに。
海未ちゃんはどうしてそんなに頑張っちゃうのかな。


なんでか花陽が泣きそうになっちゃって、こんなところを見たら何も知らないふりをして帰るわけにもいかなかった。


わざとらしくドアを開けたら海未ちゃんが真っ赤で潤んだ目を見開いて固まった。



「は、花陽!忘れ物ですか?」



そう言って、慌てて目を擦る海未ちゃん。
何も考えないまま、体が動くままに花陽は海未ちゃんを抱きしめた。


穂乃果ちゃんの代わりになろうなんて思わない。
海未ちゃんを励ましたり笑顔にできる力はきっと花陽じゃ役不足。
でも花陽にもそばにいることは出来るから。




「ひとりで、泣かないで……」




弱虫な花陽にはこう伝えるだけで精一杯だったけれど、海未ちゃんには伝わったみたい。
花陽の制服の上着を少しだけ握りしめてまた声を出さずに泣きだした。






…綺麗だと思った。
こんなに誰かを想って涙を流す海未ちゃんのことが。
そしてこの時思ったの。
海未ちゃんのそばにいたいって。
海未ちゃんを笑顔にしてあげたいって。



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