過去ログ - 京子「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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14: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 17:22:16.60 ID:PThDPvzU0
生まれてこの方、何回結衣と一緒の帰り道を歩いただろう。
千回か1万回か、そんなの見当もつかないけれど、初めて気づいたことがある。
昨日までは今まで1回も、結衣と何を喋っていいか分からなかったことなんてなかった。
そう、今日が初めて。


京子「結衣ん家寄ってっていい?」

結衣「ダメって言っても来るんだろ?」

京子「だってまだラムレーズンが残ってるからねー」

結衣「夕飯は?」

京子「んー、夕飯はいいや」


確か、いつもこんな感じだったはず。
普段は全く意識していない結衣との会話を思い出そうとすればするほど、何故か心が締め付けられる思いがした。
いつもより沈黙の多い帰り道が終わり、結衣が部屋の鍵をあける。
そういえば、結衣の冷蔵庫にまだラムレーズンのストックが……
冷蔵庫を開けると、それは確かに私を待っていた。


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