過去ログ - リヴァイ「まだ蝉は鳴いている」
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14:ODA兵士長[saga]
2014/12/28(日) 16:05:23.38 ID:m6DbtnHa0
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木に近づくとその木の下に立つ背の低い人影が見えた。

他の木が邪魔で、ある程度近づくまで見えなかったのだ。

まさか、そう思うと同時にその影は振り向いてこう言った。

少女「おにーちゃん、遊ぼっ!」

リヴァイ「チッ…」

また来るとは思っていなかった。

昨日のようにうざったく引っ付かれてもこまる。

リヴァイ「…」ダッ

少女「えっ!?」

オレは踵を返して全力疾走した。

しかし、50メートルも持たずに失速してしまった。

日頃の運動不足がたたって、息もすぐに限界を迎えてしまったのだ。

少女「おにーちゃん、大丈夫…?」

すぐに追いついてきたあのガキは、心配げにオレの顔を覗き込んでいる。

チッ…忌々しい…

リヴァイ「ぜぇっ、ぜぇ…うるせぇ…どっか行け」

息も絶え絶えに言い放つが、当然何の効果もなく、直射日光を浴びないよう例の木の陰まで移動することになった。

少女「ほら!肩貸してあげるよ!」

…ガキの肩を借りるという屈辱的な手段で。

それから数分。

だいぶ呼吸も楽になったので、起き上がってその場を立ち去ろうとした。

するとガキがまた乗りかかってきた。

わざわざ立ち上がる瞬間を狙って、膝の上に座ろうとしたのだ。

リヴァイ「もう大丈夫だ…オレは帰る。てめぇも帰れ」

そう言ってガキをどかそうとする。

…が、頑として動かない。

少女「やぁだっ!もっとお話するぅー!」

リヴァイ「話だと…?特に話題もねぇだろ」

少女「んー…あっ!じこしょーかいしてないよっ!私はペトラ!おにーちゃんは?」

リヴァイ「答えてやる義理なんざねぇだろ」

少女「ギリ…?なぁに、それ?」

リヴァイ「…答えたくねぇ」

少女「えー?教えてよ〜!」

リヴァイ「うるせぇ、黙れ」

膝の上ではしゃぐガキに嫌気が差し、無理やりどかして帰ろうとする。

2、3歩踏み出したあたりで服が後ろに引っ張られた。

振り向くと、もちろんのことながらガキが服を引っ張っていた。


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