過去ログ - リヴァイ「まだ蝉は鳴いている」
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21:ODA兵士長[saga]
2014/12/28(日) 16:10:33.31 ID:m6DbtnHa0
何故あいつかここを知ってる…?

少し驚いたが、そんなことよりもだるさが酷い。

このまま寝たふりで乗り切ってしまおう。

少女「おにーちゃん、大丈夫?」

無視だ。

少女「おーにーいーちゃーんっ!」

うるせぇ…

少女「…それなら」

何かが布団の中に潜り込んで、モゾモゾとしている。

…チッ、クソガキめ…

リヴァイ「…邪魔だ。どっか行け」

勢いよく起き上がって、ガキをベッドから引きずりおろす。

正面から見たガキの顔は、いつになく神妙だった…

具合の悪そうなオレを前にしてだろうか?

…布団に潜り込もうとした奴の顔には見えねぇな。

少女「おにーちゃん、あのね?」

リヴァイ「…なんだ?」

少女「えっと…んーと…」

リヴァイ「…用がないなら出て行け、オレは具合が悪いんだ」

そう言って再び寝ようとする。

その時だった。

少女「そんなに、急がなくていーんだよ?」

耳を疑った。

というより、何が言いたいのかわからなかった。

少女「みんな、そんなに遠くには居ないから。きっとまだ、追いつけるから…また一緒に、居られるから…」

動けねぇ。

悪態を吐きたいのに声も出ねぇ。

少女「…私も一緒にいてあげるから。一人にしないから!だから…自分を傷つけないで…焦らなくて、いーんだよ?」

そう言って、ペトラは静かに部屋を去った。

ふと、目の当たりが濡れていることに気がついた。

涙…?

オレは今泣いているのか…?

何故だかはわからない。

ただ、体のだるさも、心の重さも…

涙とともに流れ出て行ったらしい…


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