過去ログ - リヴァイ「まだ蝉は鳴いている」
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31:ODA兵士長[saga]
2014/12/28(日) 16:18:59.82 ID:m6DbtnHa0
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リヴァイ「退院…?」

目の前の医師は頷いて、口を開いた。

医師「ああ。大分体力も戻り、病状も落ち着いている」

医師「一応まだ様子を見なければならないが、明後日には退院できるだろう」

リヴァイ「そうか…」

医師「どうした、リヴァイ?あまり嬉しそうじゃないな…」

正直、複雑な気持ちだった。

ペトラと仲良くなりすぎたせいか…

ここを離れるのが辛い。

リヴァイ「いや…なんでもない。長い間、世話になったな…エルヴィン」

医師「まだ気が早いぞ。退院するまで…いや、退院してからも体を大事にしろよ?」

リヴァイ「あぁ…」





少女「おにーちゃん!こっちこっちー!」

ペトラが、例の木の辺りで飛び跳ねてこちらに手を振っている。

周りの木のせいで見づらいが。

リヴァイ「…今行く」

少女「お兄ちゃん!遅いよ!」

リヴァイ「悪かったな…先生と話してた」

少女「先生と…なんのお話?」

リヴァイ「いや…」

言えない。

退院するとは口に出せない。

言ったら本当になってしまいそうだから…

そうしたらもう…ペトラにも会えなくなってしまいそうだから…

リヴァイ「…何でもねぇ」

少女「ふーん…じゃあ、今日は何して遊ぶ?」

リヴァイ「てめぇの好きにしろ」

わかってる。

離れなきゃならないことは…

わかってる。

けじめをつけなきゃならないことは…

でも、もう少しだけ…

もう少しだけ長く、この時間を…!


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