過去ログ - あかり「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
1- 20
1: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 16:58:58.05 ID:PThDPvzU0
ちなつ「あかりちゃん」


ごらく部の帰り道、ちなつちゃんと二人っきりになったら、
ちなつちゃんが急に真剣な表情になったから、あかり、びっくりしちゃった。


ちなつ「明日ね、結衣先輩に告白しようと思うの」

ちなつ「今回こそは本気だよ!」

あかり「そ、そうなの?」


確かにちなつちゃんは、いつも恋愛相談のときとはちょっと違う感じで、
ほんとにほんとにちなつちゃん、真剣なんだなって思ったんだ。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 16:59:29.84 ID:PThDPvzU0
ちなつ「でね、相談なんだけど……どんなふうに告白するのがいいかな?」

あかり「うーん……」

あかり「ちなつちゃんの気持ちを素直に伝えればいいと思うよ」
以下略



3: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 17:01:48.53 ID:PThDPvzU0
ちなつ「あっ、じゃあ、こういうのはどうかな?」

ちなつ「結衣先輩に、1週間だけでいいから、って言って付き合ってもらうの!」

ちなつ「どう?それで、その間に結衣先輩をメロメロにしちゃえばいいと思わない!?」
以下略



4: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 17:41:39.25 ID:PThDPvzU0
ちなつ「あのね、あかりちゃん」

あかり「なあに?」


以下略



5: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 17:42:28.22 ID:PThDPvzU0
ちなつ「その……結衣先輩のことなんだけど」

ちなつ「うまく、いったんだ」

あかり「本当!?」
以下略



6: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:12:16.90 ID:PThDPvzU0
ちなつちゃんを見ていて、いつも思ってた。
ちなつちゃんは、本当に結衣ちゃんのこと見てるのかな、って。
あかりとちなつちゃんの二人っきりのとき、よくちなつちゃんの話してた結衣ちゃんの話は、
まるでおとぎ話の王子様とお姫様みたいだったよね。
ちなつちゃんはすっごく女の子らしい子だからお姫様役も似合うかもしれないけど、
以下略



7: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:14:01.60 ID:PThDPvzU0
次の休み時間に、京子ちゃんにメールをして、用事があるからごらく部には行けないと伝えた。
そしたら京子ちゃんも先生に呼ばれてるとかで、今日はごらく部はなしにするか、って返事が来て、ほっとしてため息が出た。
生徒会も今日はお仕事無いっていってたし、櫻子ちゃんと向日葵ちゃんと一緒に帰ろうかな。
ちなつちゃんはどうするんだろう。やっぱり結衣ちゃんと一緒に帰る、って言うかな。
生徒会といえば、この間池田先輩が、最近生徒会では櫻子ちゃんが持ってきたツイスターゲームをよくやってるって言ってたっけ。
以下略



8: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:15:17.52 ID:PThDPvzU0
あかり「櫻子ちゃん!」

櫻子「なにー?」


以下略



9: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:17:59.98 ID:PThDPvzU0
放課後になって、ちょっとドキドキしながらごらく部に向かった。
もちろん、さっき櫻子ちゃんに借りたツイスターゲームも忘れずに持って。
途中でちなつちゃんがおトイレに寄って、あかり一人になったら、緊張してなんだか早足になっちゃった。
部室の扉を開けると、いつも通り畳に寝そべってる京子ちゃんと、それを見ている結衣ちゃんがいた。

以下略



10: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:18:48.91 ID:PThDPvzU0
京子「今日は授業中あんま寝れなかったからさー」

あかり「あはは、授業中は駄目だよぉ」


以下略



11: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:19:51.21 ID:PThDPvzU0
結衣ちゃんがまたちらっと扉の方を見た。つられてあかりもそっちを見ると、扉が開いた。
ちなつちゃんがちょっと緊張した面持ちで部室に入ってくる。


ちなつ「お、おはようございます」
以下略



12: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:22:24.11 ID:PThDPvzU0
あかり「今日はなにする?」

京子「んー、そうだなー」

結衣「あのさ、皆に話しておかないといけないことがあるんだ」
以下略



13: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:24:37.95 ID:PThDPvzU0
あかりには、京子ちゃんの表情が一瞬固まったのが見えた。
普段の京子ちゃんは絶対にそんな風にならないし、今までもそんな京子ちゃんを見たことは……


ちなつ「おととい、私が告白して、結衣先輩がOKくれたんですぅ!」
以下略



14: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:26:05.01 ID:PThDPvzU0
はっ、と思い出した。こんな時のために用意してたものがあったんだった。


あかり「あのね、あかり、櫻子ちゃんにツイスターゲーム借りたんだ」

以下略



15: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:31:01.31 ID:PThDPvzU0
その日の夜、布団に入ってうとうとしてたら、突然携帯が鳴りだしてびっくりしちゃった。
画面を見ると、ちなつちゃんから。何かあったのかな?

あかり「ちなつちゃん?」

以下略



16: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:34:27.86 ID:PThDPvzU0
ピンポーン。
次の日、土曜日に居間でくつろいでると、玄関のチャイムが鳴った。
何となく、何となくだけど、京子ちゃんかな、って気がして、
玄関の覗き穴から外を見たら、思った通り京子ちゃんが立っていた。

以下略



17: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:38:40.69 ID:PThDPvzU0
京子ちゃんと部屋まで行ってから、あかりだけ台所に向かう。
ジュースをコップに注ぎながら、さっきの京子ちゃんを思い出すと、
やっぱり京子ちゃん、寂しそうだな、って思っちゃう。


以下略



18: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:39:22.06 ID:PThDPvzU0
あかり「……京子ちゃん?」

京子「あ、飲み物来た?喉乾いてたん……」

あかり「写真、見てたの?」
以下略



19: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:40:20.81 ID:PThDPvzU0
あかり「京子ちゃん、やっぱり気になる?」

京子「何が?」

あかり「デートのこと」
以下略



20: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:42:38.77 ID:PThDPvzU0
上手くいってほしい。
そりゃあ、あかりだってそう思う。
でも、今の寂しげな京子ちゃんを見てたら、嘘をついて話を合わせて、なんてあかりにはできないよ。


以下略



21: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 21:49:55.91 ID:PThDPvzU0
京子「あかり!」


突然京子ちゃんが大声を出した。あかりは一瞬ビクッとする。
でも、怒られてもしょうがないかもしれないな。
以下略



61Res/38.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice