過去ログ - 宗介「ウルズ7はこれよりGGOにダイブする」
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138: ◆kSJ7Pa2ibE[saga]
2015/03/13(金) 23:17:49.56 ID:X/kQWF3K0
そうして、決戦の日は来た。

皆が集まったのはSBCグロッケン郊外にあるヘリポートだ。

そこにはMH-63ペイヴ・メアとその横にハンヴィーが並んでいた。

そして、並んだ戦士達。

それを指揮するように彼女テッサが立っている。

テッサ「皆さん、いよいよ決戦です。これが貴方たちとの最初で最後の作戦になるかもしれません。昨日入ってきたばかりの私が言うのも何ですが皆さんは最高のチームだと思って居ます」

その場の雰囲気というものは怖いもので宗介やマオのみならず、シノンまで直立不動の状態だった。

テッサ「一人の戦死者も出さずに帰ってきてください」

皆が合わせるように返事を返す。

テッサ「それでは今日皆さんを運んで貰うヘリのパイロットを紹介します。サントスさんです」

テッサの横に並んだ女性はだった。服装はみんなとは違ったパイロットスーツだ。

宗介「ゲーボ9か」

エバ「そうよ。テッサに呼び出されたの」

テッサ「時間があったみたいなので呼んでみました」

エバ「始めてGGOっていうのにきたけど、かなりリアルね」

それを聞いたシノンは宗介に耳打ちするようにして不安そうに聞く。

シノン「ねえ、彼女初めてとか言ったけど大丈夫なの? ヘリの操縦ってかなり大変よ」

宗介「大丈夫だ。そこは安心してくれていいはずだ」

エバ「じゃあ、飛ぶわよみんな乗って」

エバの声に従いぞろぞろとそれぞれの火器を携えて行く。それぞれがペイヴ・メアに乗り席に着くとシノンは一つ気になることがテッサに質問をした。

シノン「そういえば、ハンヴィーは何のために使うの? 大体、みんな乗っちゃったら誰が運転するの?」

事前に作戦は説明されていたが、そこにはハンヴィーのことなど出てこなかった。それを聞いたテッサは軽く微笑む。

テッサ「私たちと一緒に行くんですよ」

シノン「へ?」

テッサ「ワイヤーで運ぶんですよ」

シノン「それってつり下げるって事」

テッサ「そうです」

シノン「マジで言ってるの!? どれだけ難しいか分かってる?GGO内でも出来る人なんて数える程よ!」

テッサ「安心してください」

そんな会話をしている時、エバの無線が耳に入る。

エバ「えっと、これがエンジン点火スイッチね。えっとこれが」

途端、機体が振動する。

シノン「やっぱり私降りる」

宗介「いや、危険だ!」

シノン「下ろして。お願いだから」

悲痛な叫びと共にペイヴ・メアは空高く舞い上がり始めた。


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