過去ログ - 【ミリマスSS】紗代子「光の日」
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8:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 22:03:35.30 ID:9Km2e5is0
「そうだ、写真っと…」

ポケットからスマホを取り出し、カメラを起動する。こんな綺麗な光景を自分の頭の中だけに残すのは流石にもったいない。

「そういえばお袋見たいって言ってたな。写メでも送って自慢してやるか」

プロデューサーも携帯のカメラでイルミネーションを何枚か撮り始めた。私も撮ろうとするが、寒さで手が震えて真が撮れない。なんでプロデューサーはそんな平然と撮れるのだろう。

「これくらい撮ればいいかな。って紗代子、まだ撮れてないのか?」

「さ、寒さで手が…」

プロデューサーがニヤリと悪そうな笑みを浮かべる。何か考えているんだろうか。
プロデューサーがニヤニヤしながら見守る中、私は震えでピントがまったく合わないと苦戦していた。ピントが合っても上手くタップできずにまたズレるなんてことも。

「よーし…」

心頭滅却すれば火もまた涼し、ではないけれど、心を熱くすれば寒さなんて気にもならなくなるはずだ。
プロデューサーが笑ってるのも私が写真撮れないのを小馬鹿にしてるからだと勝手に決めつけ、それなら意地でも撮ってやる、と意気込む。

スマホを持ち直して画面を凝視し、ピントが合うまでじっと待つ。本当に心が熱くなったからか、それとも単に寒さに慣れただけか分からないが手の震えが大分マシになってきた。
カメラがピントを合わせ、一呼吸置いてシャッターを切るところをタップしようとする。


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