過去ログ - 【艦これSS】提督「壊れた娘と過ごす日々」 02【安価】
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◆oeBS4v7bwY
[saga sage]
2015/01/01(木) 21:32:17.46 ID:hRfevxO0o
睦月「どうしたんだろ。どこか悪いのかな? それとも誰かに酷い事されたとか?」
提督「……、睦月」
睦月「それともー……」
まずい、と直感した時には遅かった。
きょとんとした顔のまま、何事も無いように睦月が口にする。
睦月「それとも、誰か大事な人が死んじゃったとか?」
背筋が凍るような音がした。
あまりにもあっけらかんとした口調だった。
まるで世界の反対側の、名前も知らない人の訃報を聞いたような、そんな言葉だった。
少なくとも二人の死を知っている睦月の言葉とは思えなかった。
目の前に居る睦月が、中身だけ別の何かになってしまっているような、そんな錯覚さえ覚える。
提督「……、睦月、少し待ってくれ」
睦月「およ?」
震えそうになる声を抑揚ごと抑えながら絞り出す。
二三歩睦月を下がらせる。良く分かっていないような顔の睦月だったが、今は放っておく。
提督「伊58、聞こえるか」
返事は返ってこない。
提督「伊58……」
ノックをする。それでもやはり返事はない。
扉を叩いた手をそのまま扉に預け、脱力しかけるのを何とか堪える。
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