過去ログ - 【艦これSS】提督「壊れた娘と過ごす日々」 02【安価】
1- 20
983: ◆oeBS4v7bwY[saga sage]
2015/01/10(土) 22:54:57.26 ID:OfdmEPE+o
 
 
 ──榛名の提督は、無口な方でした。
 
 
 無口なだけでなく、無表情で、ともすれば気難しい方でした。

 執務中でも最低限の言葉しか発さず、私語など聞いた事もありません。

 口を開いたとしても大抵は叱咤や注意などの内容で、誰かを賞賛するところは見た記憶がありません。

 出撃や演習で殊勲艦となった子にもそれは同様でした。

 中破はおろか、小破、あるいは僅かな負傷でも許さず注意する方でした。

 決して背丈が高いわけではありませんが、その厳しい目線に萎縮してしまう子も少なくはありませんでした。

 そんな提督の秘書艦を務めようものならば、一日中厳しい視線と注意に晒されます。

 誰もが秘書艦に指定された時に嫌な顔をし、また誰もがその日の夜か、長くて二三日の内に秘書艦の交代を提督に直訴していました。

 榛名が秘書艦を務める様になったのも、そんな事情もあって巡り巡って榛名がやらざるを得なかったのかもしれません。

 榛名の直前に秘書艦を務めていた子は、重荷から解放されてほっとした表情を浮かべました。

 あるいは、新しく秘書艦に任命された榛名に対して、貧乏くじを引いたと言う同情の様な表情を皆浮かべました。

 そうして榛名の秘書艦としての日々が始まりました。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/302.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice