過去ログ - 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 11】
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53: ◆3ZxXgUosIQ[saga]
2014/12/30(火) 16:53:42.78 ID:7fc3GRo10

千景「ボス、暇をもらいたい」

ハワード「…暇、だと？」

凪「えっ、千景、抜けるの！？」

千景「一時的なものだ。実はな、ボス…。わたしは、戦う他に何もできないことがはがゆい」

千景「だから、もっとボスの役に立つために、様々なことを習得してきたいと思っている」

ハワード「…」

凪「マジか…」

千景「それにボス、最近、金欠になりかけているだろう」

凪「ハワードが持ってきた金、そこをついたからね…」

千景「だから、出過ぎたマネとは分かっているが、出稼ぎ…というやつをしてみたいんだ」

凪「ハワードが甲斐性なしだからだぞ」

千景「そうすれば、離れていてもボスに尽くすことができる。ダメだろうか？」

ハワード「…………千景」

千景「何だ？」

ハワード「お前は今のところ、唯一、俺をボスとあがめている部下だ」

ハワード「お前を失ってはただの有象無象の集まりになる。…好きなだけ稼いで、好きなだけ見聞を広め、必ず戻れ」

ハワード「お前は俺の右腕にしてやってもいい」

千景「右腕…！　甘美な響きだ、よし、必ず果たそう」

凪「…………あれっ？　ちょっ、俺は！？　部下１号の俺が右腕でしょ、そこは！？」

ハワード「立場に胡座をかく部下など不要だ」

千景「ならば、凪のポジションを奪い取れるよう、全力で邁進する」

千景「一時的にさらばだ、ボス」

ハワード「行ってこい」

凪「俺もがんばらなきゃダメ系…？　でもどうすりゃいいの、えっ、何これ、どうしよ…？」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

千景「ああ、それとな、ボス」

ハワード「何だ？」

千景「最近、ボスと喋っていると、胸の動悸がやたら早まるんだ」

凪「は？」

千景「これは何かの病気だろうか？」

ハワード「…………他の症状から、病名に心当たりはないのか？」

凪「え？」

千景「医学事典をひいてみたが、よく分からない」

千景「この症状の静養も兼ねて、少し長引くかも知れない。何せ、ボスのそばにいたいのに、早く去りたいと思ってしまうほどだ」

千景「だが必ず戻ると約束をする。その時まで凪、ボスの右腕は任せた」

凪「あ、うん…。ねえ千景、それってこ――」

千景「では行ってくる！」ﾀﾞｯ

凪「…………ハワード、千景の『ビョーキ』…本当に心当たりないの？」

ハワード「お前はあるのか？」

凪「……………………………いや、ないことにしとく」



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