過去ログ - 魔王「天使がいた物語」
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106: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:28:38.91 ID:dm/Enhbf0
側近「こちらとしてはなるだけ穏便に済ませるという魔王の意向で、今の生活は出来なくなる代わりに不自由はしないという条件を出したのですが」

魔王「あろうことか、契約書を突きつけても彼らは知らないと頑なに認めやしない。彼らも対応する同じ書を持っているハズなのに」

側近「この契約が履行されていなければ彼らに得は無いのに。古い者にそんな権限はないなどと、まったくほとほと呆れますね」

魔王「僕が怒っているのはそこだけじゃない。領主はこの地に住む人々を自らの為の機械の歯車と呼んだ、飼っているとも言った。彼らは人間だ!貴方を動かす為に働いている訳ではない!!」

オーク「それについてだが、税収も無意味に高く、ショバ代もジワジワ上げているみたいだ。その巻き上げた金の行方は……お察しだ」

天使「国の管理ではない事を利用して、本当に好き放題やっています。他にも人身売買さえ平気でやっているとか。まるで同じヒトを家畜扱いしている」

オーク「機械だの家畜だのと、傲慢をそのまま形にしたような奴だな。独裁国家気取りでも度を越えてやがる」

魔王「さらに、この町を出るとすぐに未開拓地が広がっている。自分たちの土地なのにどうしてこう先を見据えないんだ。交通の便のせいで商人、旅人、冒険者が通えない地域は廃れ消えていく」

側近「その通り。交易も盛んではなく、大枚叩いて趣向品を多く仕入れているようで……先代の遺産を食いつぶして豪遊。崩壊秒読み」





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