17: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:12:05.89 ID:dm/Enhbf0
魔王「ギ、ギリギリ……セー……フ?」
天使「クッ……つぅ……ッ!」
魔王「よ、よかった、間に合ったみたいだ。大丈夫かい?上手く掴んだつもりだけど、どこか怪我はないかい?って、元々怪我だらけか……」
18: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:12:36.08 ID:dm/Enhbf0
「……貴様、何者だ」
魔王「何者でも構わないだろう。しかし、大の男が二人がかりで女性を襲うなんて、ただ事じゃないね」
「貴様には関係あるまい。その女と女の持つ剣を渡せ、そうすれば見逃してやろう」
19: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:13:03.31 ID:dm/Enhbf0
「見たところ貴様、地上人の皮を被っているが魔界の者か」
「下賤な種が。我ら神に選ばれし種の言葉の重みも知らぬとは」
魔王「貴方達がどのような人達かは僕は分からないし、分かるつもりもない。余計な事に首を突っ込んだ非礼も詫びる、だけれども」
20: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:13:41.57 ID:dm/Enhbf0
魔王「この世に生を受け育みそして地に還る!その営みの中に居る僕たちに何の違いがある!!」
「ある」
「生まれながらにして既に優劣は着いている。論点をずらすな、下賤な種よ」
21: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:14:07.63 ID:dm/Enhbf0
「……気が変わった」
「ああ、私もだ」
22: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:14:35.27 ID:dm/Enhbf0
「それでは……」
「逝ね……」
側近「させない」
23: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:15:07.29 ID:dm/Enhbf0
「神の代弁者たる我々に……」
「何たる仕打ちを!」
側近「で、この自分を神と同等だと思い込んでいる哀れな天界の方々にはどういったお仕置きが必要だと思う」
24: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:15:37.75 ID:dm/Enhbf0
魔王「……」
側近「……転送完了」
魔王「ふぅ、いやぁ助かるよ。強制送還のトンデモ魔法!こんな奇妙な術を使えるのは君くらいだからね!」
25: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:16:05.79 ID:dm/Enhbf0
オーク「おーい!生きてるかー!」
側近「おや、オークさん。逃げなかったのですか」
オーク「まぁ不味いと思う場面は特に無かったからな、側近も居たから安心してた」
26: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:16:33.29 ID:dm/Enhbf0
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27: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:17:07.99 ID:dm/Enhbf0
天使(私ね、兄さん。地上に行ってみたいの)
(地上に……何でまた)
天使(私たち天界の住人は、地上の人達からは尊い神のような存在だと思われているけれど、でも彼らにとっての神様ってもっと違うものだと思うの)
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