32: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:19:56.74 ID:dm/Enhbf0
天使「ッ!私を追ってきた二人の天使は!それに剣も!」
魔王「ああ、それなら彼女が天界へ送り返したよ。剣もそこに置いてある」
側近「……」
33: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:20:24.40 ID:dm/Enhbf0
天使「……どうして」
魔王「ん?」
天使「どうして私を拾ってくださったのですか?見たところ魔族の方とお見受けしますが、なるべく天使との接触は避けたいハズですのに」
34: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:20:53.29 ID:dm/Enhbf0
天使「魔王?」
魔王「あ、そうそう。僕、魔王なんだ。まだ新人だけどね」
天使「……」
35: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:21:23.39 ID:dm/Enhbf0
側近「……それでは、その身体で支払いますか?」
天使「え!?」
魔王「ちょっと側近!!」
36: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:21:50.92 ID:dm/Enhbf0
側近「それで、起きたところ悪いのですが、一応貴女の置かれた状況の確認だけさせていただきます。こちらも把握しておいた方がいいと思いますが」
天使「……」
側近「ま、例え借りがあると言えど話せませんか。当然ですね、他人に言えることならばこんな状況にはならなかったハズでしょうし」
37: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:22:17.98 ID:dm/Enhbf0
魔王「……もう!」
天使「ふふッ」
魔王「あ、ゴメン。変なところを見せてしまって」
38: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:22:44.34 ID:dm/Enhbf0
魔王「さて、それはそれとして。君がどうして彼らに追われていたのか……だけど」
天使「……」
魔王「言えない事なんだね?その剣に関係する事かい?それだけでも答えてほしい」
39: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:23:11.43 ID:dm/Enhbf0
魔王「……君には君の事情がある、僕には僕の考えがある。だからこうして君を助けた、君はそれを受け入れた。それでいいじゃない」
天使「……本当に、変わったヒトですね」
魔王「よく言われるよ。まぁ、君はそれを儲けものだと思ってしばらく安静にしていればいい」
40: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:23:48.24 ID:dm/Enhbf0
天使「……実は」
天使「実は、兄を探しているのです」
魔王「……話してもいいのかい?」
41: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:24:15.60 ID:dm/Enhbf0
天使「かつて、兄は天界において最強とまで謳われる戦士でした」
天使「強く、優しく、誰よりも誇り高く」
天使「そんな兄でしたが、妹の私にはすごく甘い人でした」
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