過去ログ - 魔王「天使がいた物語」
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402: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:02:55.62 ID:bd0uItio0
側近「名を預けます。こうなってしまった以上は不本意ですが、私も貴女の事を信用していかなければならざるを得ません。その期待に応えられるように努めてください。私もまた貴女に信頼を寄せますので、王妃様」

天使「王妃様!?」

オーク「俺もだ。名前を隠すほど大した身分じゃあねーけど、今後ともアンタら二人について行く。だからこそ名乗らせてもらう」
以下略



403: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:05:26.41 ID:bd0uItio0
側近「さて、丁度そこには私が洗脳するために集めた貴方の部下たちと、貴方を慕う村や町の人々が集まっています」

魔王「な!?やけに数が多いと思ったらそういう事か……」

側近「……始めてください。貴方がこの地上で成した事、思いを全てここに吐き出して」
以下略



404: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:05:56.57 ID:bd0uItio0
魔王国ナツァリア

僕の愛する妻と、そして掛け替えのない友人からもらった名前

そして、彼が帰ってきたとき、一目で彼が分かってくれるように付けた名前
以下略



405: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:08:58.30 ID:bd0uItio0
――――――
―――



以下略



406: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:09:46.38 ID:bd0uItio0
魔王「国を作ってもう一年になるけど、出来る事とやらなきゃいけない事が増えすぎてどうにもこうにも……」

竜爺「一国を築き上げてゴール、ではないとお主が一番よく知っているだろう。その先に続いてゆくように維持しなければ意味が無い」

魔王「分かっているけどさー……ハァ、税収も少し高めに取ってしまっているのが気になるし、食糧の供給も全土には行き届いていない、開拓が思いのほか進んでいない、城の人手が足りない、お城で働きたいという志願者も少ない……」
以下略



407: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:11:11.97 ID:bd0uItio0
側近「まったく、各地の開拓もあまり進んでいないというのに」

魔王「貴族から巻き上げた土地には君が育てた者達を置いているから、管理自体は問題ないだろう」

竜爺「地理の詳しさ故、その貴族たちもまだ領地で働かせておる。食い逸れたくなければそうせざるを得ないのだが……まぁ今度はワシも目を光らせておるから大丈夫だとは思うが」
以下略



408: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:11:54.31 ID:bd0uItio0
天使「コソー……」


側近「ん?」

以下略



409: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:12:39.19 ID:bd0uItio0

天使「そ、そうだ!側近さん!私にも何か手伝えることは……」

側近「ありません、魔王様の政務の邪魔になりますので王妃はお部屋にお戻りください」

以下略



410: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:13:10.52 ID:bd0uItio0
側近「まったく……国の名前に王妃の名前を捩って付けるくらいです、惚気る理由も分からないことも無いですが」

天使「キャー!!恥ずかしー!!」

魔王「"魔王国ナツァリア"……この名前を付けた理由はただそれだけではないよ」
以下略



411: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:14:17.84 ID:bd0uItio0
側近「……」

魔王「ハァ、王っていうのはここまで忙しいものだったのか。ちょっと舐めすぎていた」

側近「そりゃ人手不足ですし、王の手が空いているくらいならとことん扱き使った方が時間と労力を有意義に使えますので」
以下略



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