過去ログ - 魔王「天使がいた物語」
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41: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:24:15.60 ID:dm/Enhbf0
天使「かつて、兄は天界において最強とまで謳われる戦士でした」

天使「強く、優しく、誰よりも誇り高く」

天使「そんな兄でしたが、妹の私にはすごく甘い人でした」
以下略



42: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:25:13.85 ID:dm/Enhbf0
天使「神に仕える天使兵……神兵達。口では言いませんが、自分たちを神と同等と信じて疑わない彼らは、兄を武力で抑えつけ、私を人質としました」

天使「誰も、兄にも私にも味方をしませんでした。私たちの仕える神に、秘密裏に処理される形で……」

天使「そうして兄は私を庇い、地上へと堕とされ……堕天しました」
以下略



43: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:25:43.31 ID:dm/Enhbf0
魔王「……それで、君は別件で地上に降りたついでに、そのお兄さんを探したいと。そう考えている訳だ」

天使「いえ。堕天した天使は地上で平穏に暮らせるワケも無く、天界から通常の天使兵や神兵が刺客として送られます。ですのでもう……」

魔界「諦めているのかい?」
以下略



44: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:26:15.66 ID:dm/Enhbf0
天使「神兵は狡猾です。もし彼らが手を下したのなら、地上への干渉の痕跡と証拠を揉み消すことも彼らからすれば容易いかと」

魔王「堕天使の討伐は箔がつくんじゃないかい?それなら、彼らが見下す地上人に隠す必要も無い」

天使「確かに、神に取り入るには良い口実と名誉になります……まだどこかに情報は在るかもしれない、と?」
以下略



45: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:26:41.79 ID:dm/Enhbf0
魔王「そこでさ、僕からの提案があるんだけど」

天使「提案ですか?」

魔王「そ、君を僕ら魔王一味の仲間に加えたいと思うんだ」
以下略



46: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:27:07.63 ID:dm/Enhbf0
魔王「……いいよ、勿論君には拒否する権利がある。本来の目的が何なのかこちらが分からない以上、これ以上の譲歩は出来ないけど……検討してほしいな」

天使「譲歩してないじゃないですかー!……そうですね。ごめんなさい、少し時間をください」

魔王「うん、それで構わないよ」
以下略



47: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:27:38.02 ID:dm/Enhbf0
……


魔王「……」

以下略



48: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:28:08.75 ID:dm/Enhbf0
魔王「今、僕たち魔王一味はとてもじゃないけど人手不足だ」

竜爺「言われんでも分かっておる。3人じゃぞ3人、これで国を作ろうなどと甚だしい」

魔王「竜爺を含めれば4人だよ?」
以下略



49: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:28:40.14 ID:dm/Enhbf0
魔王「今の彼女は独りだ。例えここを離れたとしても、上手くやっていける保証はない」

竜爺「それがどうした。面倒まで見てやる理由は無い」

魔王「かつての僕がそうだった。魔界の在り方に異を唱え、地上へと追い出された先で、右も左も分からずに彷徨い続けていた」
以下略



50: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:29:06.54 ID:dm/Enhbf0
竜爺「分かった、ほぼお主の我が儘じゃが認めてやる。だがワシが面倒見ると言ったのはお主と側近の嬢ちゃんだけだ。あの娘についてはワシは一切触れん」

魔王「ありがとう。あと出来ればオーク君も面倒見てほしいんだけれど」

竜爺「奴は茶飲み友達じゃ。お主らより格上じゃ」
以下略



51: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 04:30:04.74 ID:dm/Enhbf0
小休止
いかん、これ長すぎる

既に書き溜めで終わっているのでまた夜に再開予定


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