479: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:50:21.33 ID:Y4a+9gmG0
魔王「彼らにとって影はかつて自分たちが始末したナツァルの残滓だ。存在していると分かれば彼らも放置は出来ないだろう」
魔王「僕らが影を操ることは知らないハズだ。セピアの両親も、協力関係にあったとはいえ自分たちの種族の特徴や力まではまず言わない」
480: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:50:47.46 ID:Y4a+9gmG0
魔王「本当に運が良かった。そしてとんでもない偶然が重なった」
天使「兄と勇者様が同時に見つかるとは思ってもみませんでした」
魔王「嬉しい誤算……とは言えないね」
481: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:51:19.36 ID:Y4a+9gmG0
「……ぅ」
魔王「ッ!気が付いたか!」
天使「大丈夫!?ボク?」
482: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:52:08.54 ID:Y4a+9gmG0
魔王「ボク、君のお母さんやお父さんはワケがあって今ここには来れないんだ。しばらく僕らと一緒にいる事になるけど、我慢できるかな?」
「……?」
天使「ああ、ちょっと分からなかったですね。ボク、お姉さん達と少しだけ一緒にいようか?ちゃんとみんなの所に連れて行ってあげるから……」
483: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:53:27.54 ID:Y4a+9gmG0
――――――
―――
―
魔王「……彼は?」
484: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:54:21.02 ID:Y4a+9gmG0
魔王「それと、彼を養子にするという話だけど……」
側近「ダメです。王である貴方が養子を取る事は、後々に置いて非常に面倒な事となります」
魔王「ハァ……王位継承は僕の血族では行わない事、彼には僕の死後王族としての遺産は分与しないという条件でもか?」
485: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:55:46.16 ID:Y4a+9gmG0
側近「例え勇者である事を加味しても……手元に置いておきたいというのは流石に無理があります」
側近「こんな場所にいても、遅かれ早かれ神兵に気が付かれる可能性もあります」
魔王「奴らがこの地を中心に動いているのは明白だ。確かに傍に置いておくのは危険だが……それでも!」
486: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:56:14.21 ID:Y4a+9gmG0
……
天使「秘儀!!瓦20枚割りィッ!!」
487: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:56:48.13 ID:Y4a+9gmG0
魔王「それはともかく、えっと……」
「……アキ」
魔王「ん?」
488: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:57:19.09 ID:Y4a+9gmG0
天使「それで魔王様、どうなさったのですか?」
魔王「いや、この子はもうここには置いておけなくなったからね」
天使「……」
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