488: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:57:19.09 ID:Y4a+9gmG0
天使「それで魔王様、どうなさったのですか?」
魔王「いや、この子はもうここには置いておけなくなったからね」
天使「……」
489: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:58:58.22 ID:Y4a+9gmG0
側近「……」
竜爺「お主も部屋の中に入ればいいじゃろう。こんな扉の前で盗み聞きとは、関心せんぞ」
側近「私は子供と話すと大抵泣かれてしまうのでいいです。それに、私はあの子と特別接点がある訳ではないので」
490: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 00:59:46.09 ID:Y4a+9gmG0
魔王「ん、側近、竜爺、来ていたのか」
竜爺「む、バレたか。なにこっそりそこの子を泣かせてやろうと画策していたのだがな」
天使「子供相手に何しようとしていたんですか!?」
491: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:01:00.40 ID:Y4a+9gmG0
魔王「それより、彼を引き取ってくれそうな所、どうしようか」
竜爺「国内は避けた方がいい。出来るなら隣国のジストがいいだろう、あそこは天使の連中もそうそう踏み込めん」
天使「確かに大国ならば多少は安全だと思いますが、何故あそこを?」
492: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:02:11.46 ID:Y4a+9gmG0
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493: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:04:05.49 ID:Y4a+9gmG0
魔王「信用できる人は貴方しかいないんだ……だから!」
ドワーフ「そこまで言ってくれるのは嬉しいが、俺はそんな聖人でも無い。自分がいかに無茶を言っているか考えてみろ」
魔王「考えた結果がこれなんだ!だから……ん?アキ?」
494: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:04:48.92 ID:Y4a+9gmG0
ドワーフ「どうなんだ?もっと他に強そうなのが沢山飾ってるが、その剣が気に入ったのか?」
「うん」
ドワーフ「……そいつはただの何もない短剣だ。だが、他人の命を簡単に奪う事が出来る」
495: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:06:45.92 ID:Y4a+9gmG0
「この剣はほかのとはちがって……あったかい」
「だから、何もころせない」
魔王「アキ、君は……」
496: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:07:24.06 ID:Y4a+9gmG0
魔王「それで、ドワーフさん」
ドワーフ「快くとは言わんが、しばらくウチで預かってやってもいい。興味が湧いた」
魔王「……お願いします」
497: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:08:02.46 ID:Y4a+9gmG0
「……魔王……様」
魔王「大丈夫、僕はずっと君の味方だ。何があったって、君がどんな道を進もうとしても、僕はずっと……君の傍に居るよ」
「……はい」
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