過去ログ - 魔王「天使がいた物語」
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507: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:18:32.59 ID:Y4a+9gmG0
魔王(彼女が僕を呼び出すって一体なんだろうな……話なら別に後からでも出来るのに。急ぎなのかな?)

魔王(にしても、確か彼女は今日医者にかかると言っていたが、まさかどこか体調を崩したか?いや、朝は元気だったし……)

魔王(それなら僕の顔をすぐに見たい……てのも納得できるか。でもなぁ、それじゃあ……)
以下略



508: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:19:11.02 ID:Y4a+9gmG0
天使「出来ちゃいました!!」

魔王「え?何がだい?まさか悪性の腫瘍が……ッ!?」

天使「魔王様も中々に天然ですよね」
以下略



509: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:19:41.06 ID:Y4a+9gmG0
魔王「ああ……こ、こんな時ってどんな反応をしていいのやら」

「素直にお喜びになられるのがよろしいかと」

魔王「そうだ、そうだよ。僕に子供が出来たんだ、喜ばなきゃおかしいよね、えっと……」
以下略



510: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:20:19.48 ID:Y4a+9gmG0
オーク「噂をすれば影って言うが……まさかこのタイミングとはな」

側近「仕込んだのはパーティ前くらいでしょうか。まったく、お盛んな事で」

オーク「お前もっと他にいう事は無いのかよ……」
以下略



511: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:20:52.34 ID:Y4a+9gmG0
……ああ、やっと君が産まれるんだね

僕の大切な子

僕の一番大切な子
以下略



512: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:21:19.44 ID:Y4a+9gmG0
――――――
―――



以下略



513: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:22:08.92 ID:Y4a+9gmG0
オーク「こっちは始めの襲撃の時の奴ら。付き合いこそ短かったが志を同じにした奴らだ、この地上じゃ身内もいないから、こうして誰かが墓の面倒見てやらなきゃいけないだろ」

オーク「で、あっちは前の襲撃で犠牲になったウチの城から派遣されてた自警団の奴ら。こっちは仲が良かったな」

天使「……引き金を引いたのは、私なのですね」
以下略



514: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:22:50.52 ID:Y4a+9gmG0
天使「兄さんの墓参りを」

オーク「……封印は見つかっていないが、もう死んだって事でいいのか?」

天使「……もう望みも無いかと。ですからこうして、形だけでもと思ったのです」
以下略



515: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:23:35.31 ID:Y4a+9gmG0
天使「よっこいせっと、それじゃあ今度はこっちの方のお墓に……結構離れてるから不便ですよねー」

オーク「ん?そっから先は無名の墓だが……」

天使「あ、いえ、こっちも形だけなんですけどせめて報われるようにーと思いまして」
以下略



516: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:24:15.87 ID:Y4a+9gmG0
オーク「ここも管理人でも設けるかな。もう俺の手だけじゃ回らなくなってきやがった」

天使「そうですね。求人でも出して見ましょうか、お墓に理解のある方って触れ込みで」

オーク「なんか妙だがまぁそれでいいか……さて、帰りましょう。今の時期の風は冷たい、体に障るぞ」
以下略



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