552: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:46:05.57 ID:Y4a+9gmG0
魔王「なんでさっきからずっと君がハルを抱っこしてるのかな?」
天使「側゛近゛ざぁーん!!がえじでぐだざーい!!」
魔王「ほら、泣いちゃってるし」
553: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:46:37.78 ID:Y4a+9gmG0
側近「私がその子にしてあげられるのはそうやって抱いてあげる事しかないので。出来るだけ長い時間そうしてあげようと思っていたのですが」
天使「大丈夫ですよ、ちゃんと貴女の想いはこの子に伝わってますから」
魔王「そうだ、だったら料理でも作ってあげたらどうかな?」
554: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:47:05.33 ID:Y4a+9gmG0
オーク「おーい、魔王様ー、そろそろ準備してくれー」
魔王「ん、もうそんな時間か」
天使「今日は市の会合でしたね」
555: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:47:38.85 ID:Y4a+9gmG0
魔王「それじゃあもう出るよ。使い魔を君に着けておくから、何かあったらすぐにコイツを飛ばしてくれ」
天使「はい、フュリク。ハルも帰りを待っています」
側近「少し遠い場所なので、時間に余裕を持たせた方がいいです」
556: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:48:06.69 ID:Y4a+9gmG0
竜爺「ふむ、行ったか……さ、王妃、部屋に戻れ。その子もお主も冷えてしまうぞ」
天使「そうですね、では……」
竜爺「……王妃よ、一つ訪ねたい」
557: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:48:39.72 ID:Y4a+9gmG0
天使「……竜爺様は、運命という物を信じますか?」
竜爺「そんなもの、自らの手で切り拓くものだ。ま、ワシの場合は都合の悪い忠告を無視して突き進んできた結果がコレなのだが……信じるも信じないもその時々だな」
天使「私が神から承った使命は果たされました、勇者様を見つけること。でも今は完全な状態ではありません」
558: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:49:25.16 ID:Y4a+9gmG0
天使「前にパーティで王国へ行って、たまたま出会った占い師さんに占ってもらったときに、今の自分に思うところを言い当てられたんです」
天使「命を燃やす時が来るだろう、って」
竜爺「とんでもない詐欺師だのうそいつは。そんなもの、誰にでも言えることだ。魔王も側近もオークも、いずれ死ぬ。そしてこのワシもな」
559: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:49:53.57 ID:Y4a+9gmG0
竜爺「まぁよい。さて、部屋に着いたようだしハルも眠ったな、何か温かいものでも持って来よう。お主は休め」
天使「ありがとうございます。それじゃあ飛びっきり甘いココアをお願いできますか?」
竜爺「お安い御用だ。少しばかり待っておれ」
560: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:50:20.59 ID:Y4a+9gmG0
―
「あるべき未来を守る為、例え残酷なる運命が待ち受けようと、託されたその力を勇ましき者へ届ける為、その命を燃やすだろう」
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561: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:51:01.35 ID:Y4a+9gmG0
「久しいな」
「それがお前の産んだ子か……ふん、魔族の血など受け入れおって、汚らわしい」
562: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:51:37.35 ID:Y4a+9gmG0
「我々が受けた予言に聖と魔の子というワードがある」
「いずれその者も、勇者などと下らん肩書きを持ち天界に仇成すだろう」
「芽を摘むのもまた一つの手だ」
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