557: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:48:39.72 ID:Y4a+9gmG0
天使「……竜爺様は、運命という物を信じますか?」
竜爺「そんなもの、自らの手で切り拓くものだ。ま、ワシの場合は都合の悪い忠告を無視して突き進んできた結果がコレなのだが……信じるも信じないもその時々だな」
天使「私が神から承った使命は果たされました、勇者様を見つけること。でも今は完全な状態ではありません」
558: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:49:25.16 ID:Y4a+9gmG0
天使「前にパーティで王国へ行って、たまたま出会った占い師さんに占ってもらったときに、今の自分に思うところを言い当てられたんです」
天使「命を燃やす時が来るだろう、って」
竜爺「とんでもない詐欺師だのうそいつは。そんなもの、誰にでも言えることだ。魔王も側近もオークも、いずれ死ぬ。そしてこのワシもな」
559: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:49:53.57 ID:Y4a+9gmG0
竜爺「まぁよい。さて、部屋に着いたようだしハルも眠ったな、何か温かいものでも持って来よう。お主は休め」
天使「ありがとうございます。それじゃあ飛びっきり甘いココアをお願いできますか?」
竜爺「お安い御用だ。少しばかり待っておれ」
560: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:50:20.59 ID:Y4a+9gmG0
―
「あるべき未来を守る為、例え残酷なる運命が待ち受けようと、託されたその力を勇ましき者へ届ける為、その命を燃やすだろう」
―
561: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:51:01.35 ID:Y4a+9gmG0
「久しいな」
「それがお前の産んだ子か……ふん、魔族の血など受け入れおって、汚らわしい」
562: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:51:37.35 ID:Y4a+9gmG0
「我々が受けた予言に聖と魔の子というワードがある」
「いずれその者も、勇者などと下らん肩書きを持ち天界に仇成すだろう」
「芽を摘むのもまた一つの手だ」
563: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:52:15.20 ID:Y4a+9gmG0
「ああ、姿を変えているが以前会ったことがあったな……名は、思い出せんな」
「それ程取るに足らん存在なのだろう。だが、お前は我々の協力者のハズだ」
天使「え?……竜爺様?」
564: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:52:43.04 ID:Y4a+9gmG0
竜爺「無駄だ、聖剣はここには無い」
「何だと?」
「どこへ隠した」
565: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:53:34.97 ID:Y4a+9gmG0
「貴様……恩を忘れたか」
「我らとの契約を破棄すると?正気か、貴様が今まで築き上げてきたものすべてが呪いにより崩れ落ちることとなるぞ」
天使「契約……?一体それは」
566: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 23:54:18.73 ID:Y4a+9gmG0
竜爺(盟約によりこの者達には反撃は出来ん……だが!この命を使えば二人を守ることは出来るだろう!)
竜爺(ワシにはその……義理がある!!)
「ふん、いつまで持つかな」
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