過去ログ - 魔王「天使がいた物語」
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611: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:22:28.42 ID:A6FDrUyF0
「勇者は、勇ましき者、この世界に革命をもたらす者。私はそう父から教えられている。それが国に伝えられている伝承」

魔王「君の考えでいい、答えてくれ」

「そんな者はいない。形だけなら誰であろうとなることは出来る、偽りの勇者なら誰にでも……」
以下略



612: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:23:15.67 ID:A6FDrUyF0
魔王「……君に、渡しておきたいものがある」

「これは……剣の柄?」

魔王「うん、流石に鍛冶屋の息子だからこのくらいは分かるか。受け取ってくれ」
以下略



613: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:23:56.89 ID:A6FDrUyF0
魔王「その剣の名前は"聖剣マリーフィア"……正真正銘、君の剣だ」

「私の……?」

魔王「いずれ、その剣を君は振う事になるだろう。その力を使い、君は何を成すのかはまだ分からない……けれどね」
以下略



614: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:24:50.80 ID:A6FDrUyF0
魔王「グッ……!」

「ッ!」

魔王「だ、大丈夫……ちょっと持病でね。片腕が無ければ身体もボロボロ、ハハ……不摂生が祟ったね」
以下略



615: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:25:51.44 ID:A6FDrUyF0
「お父様……?」

魔王「ん、ハル。先に行っていなさいって言ったろう?どうしたんだい?」

「隊長がもうご飯作ったから早く帰って来いってセピアが言ってた」
以下略



616: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:26:26.00 ID:A6FDrUyF0
勇者を見送った

その剣で彼はきっと、僕達とは違う方法で同じものを目指すだろう

その時が来るまで待とう、その時が来るまでにセピアとハルを……
以下略



617: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:27:00.22 ID:A6FDrUyF0
――――――
―――



以下略



618: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:27:42.34 ID:A6FDrUyF0
側近「戴冠式ですが、滞りなくハルモニア様に王位継承が出来ました……ご立派でしたよ」

魔王「ああ、見に行けなくて残念だ。せっかくの君の晴れ舞台なのに」

「……私は未だに納得が出来ません」
以下略



619: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:28:31.58 ID:A6FDrUyF0
「やはり私には荷が重すぎます……お父様が築き上げてきたこの国を、私が背負う事は……」

魔王「もう泣き言は言わない約束だよ、ハル」

「お父様!」
以下略



620: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:29:03.31 ID:A6FDrUyF0
魔王「……さて、君たちをここに呼んだのは他でもない。もうすぐ僕は……死ぬ」

「ッ!」

側近「……今日が山場と聞きましたが、随分と元気そうですね」
以下略



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