80: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:09:57.30 ID:dm/Enhbf0
……
側近「……」
81: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:10:25.83 ID:dm/Enhbf0
側近「それで、私に何の用」
魔王「彼女の事を、あまりよくは思っていない様に感じてね」
側近「天使さんか……魔界の者と天界の者、相容れぬ存在が一緒に居る事はあまり好ましくない。貴方の決定ならば従うけれど、正直私は上手くはやっていける自信は無い」
82: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:10:54.62 ID:dm/Enhbf0
魔王「でもね、側近……セピア」
側近「なに」
魔王「種族の違いで上手くやっていけない、なんて事は無いよ」
83: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:11:33.00 ID:dm/Enhbf0
魔王「種族は違えど、僕たちは共感し、共に旅をし、そして同じ夢を見た」
側近「……」
魔王「世界の統一!皆、姿形は違えど、この広大な地上に生まれ、そして別れていった同じルーツの生き物なんだ!」
84: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:12:19.02 ID:dm/Enhbf0
側近「ありがと、説明する手間が省けた」
魔王「んー?」
側近「それで、その友人とやらはどうしたの。同士なのなら力を借りる事も考えにあるんじゃないの」
85: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:13:01.22 ID:dm/Enhbf0
側近「さて、私はそろそろ部屋に戻ります」
魔王「食事はいいのかい?」
側近「さっきも言ったでしょ、お腹は減ってない。あと、その物陰に隠れているヒトのフォローもお願い」
86: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:13:30.73 ID:dm/Enhbf0
側近「それじゃあよろしく」
魔王「あ、うん……」
天使「そ、側近さん私の事が嫌いなのでしょうか……」
87: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:14:20.96 ID:dm/Enhbf0
魔王「それで、図らずとも僕の夢物語を聞いてしまった君は、僕に何を感じ、何を思った?幻滅した?それとも呆れた?」
天使「いいえ、とても立派な思想を持っていると私は感じました」
魔王「お世辞かい?」
88: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:15:18.99 ID:dm/Enhbf0
天使「でも、難しいですね。天界は天界の人間同士で殺し合いをします。今も、上では戦争の真っ最中です」
魔王「君はその混乱に乗じて地上へ?」
天使「はい。私の仕える神から信託を承り、こうして地上へ馳せ参じた故」
89: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:15:55.22 ID:dm/Enhbf0
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