92: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:17:47.87 ID:dm/Enhbf0
……
天使「魔王様、準備の方は出来ています」
93: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:19:08.06 ID:dm/Enhbf0
竜爺「では今日はワシは一人で留守番か」
魔王「貴方の伝手で、町の方で貴族との話し合いをした後に野暮用で隣国へ向かう。しばらく帰れないので留守をお願いするよ」
天使「竜爺様!帰ってきたら私がたっぷりと話し相手になりますから!」
94: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:19:34.24 ID:dm/Enhbf0
……
天使「……」
95: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:21:06.98 ID:dm/Enhbf0
魔王「ハハ、そこまで酷な事を言わなくたっていいだろう?意識の違いかな、時間の感じ方って言うのは」
天使「長いと思えば長いですし、短いと感じればまた短く感じます」
側近「地上でも長寿の生物は眠ることで長い時を過ごす者もいるとか」
96: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:21:45.27 ID:dm/Enhbf0
オーク「よし、もう目的地だ。降りな」
魔王「んー!長時間座りっぱなしだったから身体が痛いや」
側近「さ、荷物をもって。ここの領主の貴族の屋敷に真っ直ぐ向かうから」
97: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:22:15.73 ID:dm/Enhbf0
オーク「俺もか?なんでだ?」
側近「オークさんはこの町の治安の確認と貴族に対する情報を集めてください。話し合いなんて今回だけでは終わらないでしょうし、それ自体が武器になるかもしれません」
天使「えっと、私は……」
98: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:22:54.72 ID:dm/Enhbf0
魔王「それじゃあ、二人とも頼むよ」
側近「では、お願いします」
オーク「ああ、了解だ」
99: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:23:35.74 ID:dm/Enhbf0
オーク「そう思うと竜爺も同じくらいだな。大した時間は一緒にいない」
天使「オークさんはどうして魔王様についたのですか?」
オーク「ん、あぁ……なんつーか俺もまだまだ青いというか」
100: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:24:47.46 ID:dm/Enhbf0
オーク「山賊って言っても、相手は違法な手段で商売しているような奴や悪どい冒険者くらいしか襲ってなかったけどな。まぁそれが免罪符になるかと聞かれたらそうとは言えんのだが」
天使「そうですね、いくら生きる為といっても誰かを犠牲にすることはよい事とは言えません」
オーク「まぁな……だが、死ぬのを待つよりは俺は戦う事を選んだ。そこで出会ったのがあの二人だ。丁度冒険者を襲っているときに出くわしてな」
101: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:25:18.13 ID:dm/Enhbf0
オーク「目を覚ました時には魔王に物凄く謝られたな。こっちは山賊なんだ、そんな謝る必要無いってのにな」
オーク「んで、二人は丁度資金稼ぎの為に冒険者ギルドから指名手配されている賞金首を狩りまくってったって話だったんだが、これがまた凄くてな」
オーク「数日で登録されていた賞金首を全員とっ捕まえやがって、完全に英雄扱いだったな」
102: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/12/31(水) 22:25:59.66 ID:dm/Enhbf0
オーク「本当は俺みたいな山賊も捕まった以上は刑罰を受けなきゃいけなかったんだが、二人が口を利いてくれてすぐに釈放。集落の連中も、賞金の一部で村に移り住むことが出来たんだ」
天使「そんなにしてくれたのですか?」
オーク「ああ、お人好しと言うか何というか……魔王と話している内に俺がアイツと共感して、そんでアイツがその好だってポンと金を出してくれたんだ。勿論側近には嫌味を言われまくったけどな」
639Res/414.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。