過去ログ - QB「僕と契約して、ツインテールの戦士になってよ!」まどか「ツインテール……?」
1- 20
126:名無しNIPPER[saga]
2015/01/04(日) 00:51:25.74 ID:f9tQMWbR0

杏子「あたしの親父はここの神父をやってるんだけどさ、なんていうか、正直すぎて優しすぎる人なんだ。毎朝、新聞を読むたびに涙を浮かべて、どうして世の中が良くならないのかって真剣に悩んでる人でさ」

さやか「……うん」

杏子「新しい時代を救うには新しい信仰が必要だっていうのが親父の言い分なんだ。だからある時、教義にないようなことも説教するようになった。もちろん信者の足はぱったり途絶えたよ。いまじゃ本部からも破門されてる」

さやか「……」

杏子「誰も親父の話を聞こうとしなかった。当然だよね。傍から見れば胡散臭い新興宗教だ。どんな正しいことを、当たり前のことを話そうとしても世間じゃただの鼻つまみものさ。……あたしら一家は食うものにも事欠くありさまだった」

さやか「……そんなに追い詰められたの?」

杏子「ああ、そうだよ。納得できなかったよ。親父は間違ったことなんて言ってない。ただ人と違うことを話してるだけだ。五分でいい。ちゃんと耳を傾けてくれれば正しいことを言ってるって、誰にだって分かってくれるはず何だ。なのに、誰も真面目にとりあってくれなかった」

さやか「……」

さやか(……そっか)

杏子「悔しかった。許せなかった。誰も父さんのことを分かってくれないのが、あたしには我慢できなかった。……でも、あたしはタダの子供だ。親父の力になれるような何かができるはず、なかったんだ」

さやか(こいつ……杏子は、お父さんのことが大好きなんだなぁ)



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
986Res/537.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice