過去ログ - QB「僕と契約して、ツインテールの戦士になってよ!」まどか「ツインテール……?」
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552:名無しNIPPER[saga]
2015/02/07(土) 02:22:19.27 ID:RhtKZHIh0

トリケラトップギルディ「…………」

スパロウギルディ「……トリケラトップギルディ様。少し、お聞きしたいことが」

トリケラトップギルディ「……ティラノギルディ殿のことか」

スパロウギルディ「おわかりでございますか……」

トリケラトップギルディ「遠慮せず、不満は私に言うがよい。副官とはそういうものだ。大将は先ほどの彼のように偉そうに笑うのが仕事なのだ。そうでなければ、兵が付いてこぬ」

スパロウギルディ「そのティラノギルディ様の笑いに、兵はついてきておりますか? あの部下への悼みなど欠片もない笑いには、私の部隊はもとより……あなた方死の二菱との間ですら溝があるように思えまする」

トリケラトップギルディ「……――五大修練:ナニイー・テモス・ヴェイル」

スパロウギルディ「は?」

トリケラトップギルディ「ティラノギルディ殿は、その試練を乗り越えたお方なのだ」

スパロウギルディ「なっ……!? アルティメギル五大修練において、もっとも孤独にて過酷とされるあのナニイー・テモス・ヴェイルを!?」

トリケラトップギルディ「そうだ。何を言ってあえて滑り、周囲を白けさせる悪魔の修練。最強の力と引き換えに、同胞とのつながりを失う。――だが、ティラノギルディ殿の悲劇はそれだけではない」

スパロウギルディ「……」ゴクリ

トリケラトップギルディ「実はティラノギルディ殿は、もともと天性の資質でだいぶ滑っておられたのだ。今でも我らがつれぬのは、修業のせいだと思っておられるが……」

スパロウギルディ「なんという……」

トリケラトップギルディ「彼には必要なのだ。修練のせいで人徳がないという事実がな。誰よりも優しい心を持ちながら、力を渇望するあまり力以外のすべてを失った。それが死の二菱隊長・ティラノギルディ殿なのだ」

スパロウギルディ「まさに孤高の帝王、というわけですな」

トリケラトップギルディ「そうだ。……これ以上敗戦が続いては、ティラノギルディ殿が言外に望んでいる、この部隊と仲良くするという望みが達成できぬであろう。大将の笑顔のためにも、ここはひとつ――私が出撃するとしよう」

スパロウギルディ「なんと! トリケラトップギルディ様が!?」

トリケラトップギルディ「ホーリートライアングルの実力とツインテールを見るだけだ。深追いするつもり、ブラックの百合を邪魔する概念とやらにも興味はない。プテラギルディ殿とは違い、私の求める気高き幼馴染属性もあの三人には見受けられぬしな」

スパロウギルディ「それなら……いえ、トリケラトップギルディ様よ」

トリケラトップギルディ「なんだ?」

スパロウギルディ「あなたは何故……そこまでティラノギルディ殿に尽くすのです?」

トリケラトップギルディ「ふっ、単純なことよ」

スパロウギルディ「……」

トリケラトップギルディ「同期の桜(おさななじみ)なのだ。彼と私は、な」



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