過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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名無しNIPPER
[saga]
2014/12/31(水) 18:10:58.72 ID:gIGEqEoto
………
携帯電話や、電池式の時計。PCなどといった電子機器の類は、すべて機能を停止しているようだった。
昨夜と同じように、俺は寝巻きの上から制服を羽織り、ひとり、冷たい部屋の中で思考を巡らせていた。
窓から差し込む、光量の多い月光だけが、室内を照らし、俺のシルエットを壁に映し出している。
冷たい大気。
漆黒の空。
狂気じみた月。
すべてが昨日のとおりだった。
可能ならば、今すぐに、古泉や長門と連絡を取りたい。
しかし、あらゆる連絡手段は断たれている。
「正夢か……笑えねえぜ、ハルヒ」
苦笑が、強がりのように、静寂の中を転げ落ちていった。
俺はその時、既に、ある『確認』をとり終えていた。
すなわち、この『時間』を体験しているものが、俺の他に、誰か存在しないかということ。
その確認を得る手段として、手っ取り早かったのが、両親と妹の所在についてだった。
俺の両親……特に母親は遅寝で、零時となれば、寝室で読書か、ネットサーフィンに興じていることが多かった。
体験上は二度目となる、この冷たい時間の中で、俺は両親の寝室を訪れ、遠慮がちにドアを開け、中を覗き込んだ。
しかし、そこに、俺の知る母親の姿はなかった。
代わりに存在したのが、デスクの目の前にそびえ立つ、黒く無機質なシルエット。
昨夜見たのと同じ、黒い柩だった。
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