過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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123:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 18:05:59.94 ID:t8V4LTxho

「良いですか? 涼宮さんの元には、どんな願い事も叶えてくれるペルソナが付いていました。
 涼宮さんが不機嫌ならば、閉鎖空間を作り出すことで彼女の機嫌を晴らし、彼女が宇宙人、未来人、超能力者を求めれば、その要望に応じた存在を集め、彼女を満足させていました。
 そうした超常現象を発生させるうちに、彼女のペルソナは、その力を増していきます―――ペルソナは、使うごとに強さを増して行く。皆さんも、自覚があるでしょう?」

古泉の問いかけに、頷く面々。
俺にはいまいちピンと来ない話だったが、とりあえずは何も言わずに、古泉の次の言葉を待った。

「その結果、涼宮さんのペルソナは、涼宮さんの支配を上回る力を身につけてしまったのです。力は有り余っている、しかし、涼宮さんの願望を実現させるだけでは、その力を発散しきれない。
 その結果、生まれたのが―――影時間。そして、このタルタロスと、そこに巣食うシャドウの群れ。更に、涼宮さんに似て、貪欲な彼女のペルソナは、涼宮さんに近しい人から順に、自分の生み出した世界の中へと引きずり込んでゆく……」

「迷惑な話ね。飼い犬が飼い主に似るようなものかしら」

朝倉がため息をつく。
なるほど。思考力に恵まれているとは言えない俺にも、古泉や朝倉の言いたいことが、分かってきた。

「しかし、それだけには飽き足らず。涼宮さんのペルソナは、涼宮さん自身をも、巻き込み始めたのです。自らの力が産み出した、タルタロスの檻の中へと。
 彼女の精神そのものを取り込めば、彼女のペルソナは、更に強い力を手にすることができる。あるいは、世界そのものを、影時間へと変えてしまうほどの力を……この部分は、僕の憶測ですがね」

沈黙する、一同。

「……つまり、私たちには、時間がないってこと」

声を発したのは、朝倉だった。長門から届いたメモへと視線を移し、

「連絡は、涼宮ハルヒの消失だけじゃないわ。次のシャドウの情報。影時間発生から四十分後、北高第一体育館に、恐らく二体。古泉君が延々しゃべってくれたおかげで、あと二十五分しかないわよ」

「え、体育館……ですかっ?」

は。と、山岸さんが、甲高い声を上げる。


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