過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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153:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:08:06.74 ID:t8V4LTxho

ぴき。

端的に表現すれば、亀裂だ。いびつな模様の欠かれたパネルが敷き詰められた天井に、突如、亀裂が入ったのだ。
まさか、バリケードを破った際の衝撃で、ヒビが入ったのか、いや、無いだろう。天井でなく、この部屋の床が抜けるほうがまだ話がわかる。

床が抜ける。
そうだ。床が抜けたら、下の階層の天井が抜けるわけだ。

「避けろ!」

俺が叫ぶとほぼ同時に、コンクリートの粉塵を空中に撒き散らしながら、巨大な白い兵器が、混沌とした職員室の中央に降臨した。

「うわっ!」

声を上げたのは、俺と天田が同時にだった。間一髪のところで、全員、降り注いだ兵器の総重量を、一身に背負う役目からは遁れられたようだ。
その代わりに、丁度その空間に転がっていた、バリケートの残骸たちは、金属部分はひしゃげ、木製の部分は見事なまでに粉々になりと、散々な有様だった。

「なにこれ、戦車!?」

妹が叫ぶ。その通り。俺達の眼前に現れたのは、一台の戦車だった。しかし、一介にそれと知られているものと比べると、いささか、サイズが小さいような気がする。
戦車は、我々の予想範囲をはるかに超えた、柔軟な動作で蠢き、カラカラと笑い声を上げ始めた。

「こいつですね……まずいな、僕が見たこと有る奴じゃないや……」

天田が小さく舌を鳴らし、そうぼやく。俺の推理は、どうやら当たってしまったらしい。俺を含めた四人の体から、同時にペルソナの光が発せられる。

「行け、ダンテ!」

先手必勝。俺は先陣を切り、ダンテを召喚した。


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