過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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156:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:14:01.13 ID:t8V4LTxho
戦車の中から現れた、第二のシャドウは、うろたえる俺をあざ笑うかのように、空中でくるくると回った後、天田と妹が居る方向へとすっ飛んで行った。

「まずい、そっちに行ったぞ!」

そう叫ぶと共に、二人を振り返ると、天田がペルソナを召喚し、迫り来るシャドウに向け、電撃を放っていた。
発光と共に、不規則な光の帯が、砲身シャドウの小さな体に叩き込まれる。ダメージは通ったようだが、浅い。シャドウは僅かに身を竦ませた後、抱えた砲身の砲口を天田に向け、そこから、小粒な弾丸を放った。

「ラウレッタ!」

弾丸は、妹のペルソナが作り出した壁に着弾し、直後、似たような形のエネルギーとして、反射された。が、砲身シャドウは素早く空中を移動し、反射エネルギーの直撃を回避する。
俺もそちらへ加勢しようと、ダンテを構える―――と、それを遮るように、天田が一言、叫んだ。

「後ろです、お兄さん!」

言われるがまま、振り向くと―――あの戦車型のシャドウが、機体をウィリーのように持ち上げ、俺の体へと伸し掛かろうとしている、まさにその瞬間だった。

「うおっ!?」

咄嗟に飛び退く。直後、俺の立っていた空間に、シャドウの前輪が叩きつけられ、轟音が鳴り響いた。シャドウは、しくじった。とばかりにキャタピラを唸らせると、再び、前輪を持ち上げ、まるで直立するような体制で、俺の前に立ちふさがった。

「このヤロ……ダンテ!」

俺は、直立したシャドウの土手っ腹―――黄色い仮面がへばりついている―――に向けて、ダンテの剣閃を放つ。が、ガキイ、と、硬い音を立てながら、羽ペンは止められてしまう。
ちくしょう、斬ってもダメ、電流もダメ、こいつは、今の俺たちの編成と、相性が悪すぎる。
戦車は再び、全体重をかけて俺を叩き潰そうと、体を傾かせてくる。幸いなのは、攻撃がワンパターンな上、大振りなため、回避することは難しくないと言う事くらいだろうか。

「カーラ・ネミ!」

シャドウの伸し掛かりを回避し、天田たちのほうへ視線を飛ばすと、丁度、天田の繰り出した放電攻撃が、シャドウの脳天を打った所だった。
あちらは、まもなく片付きそうだ。まもなくコロマルも回復するだろう。戦車をどうにかするのは、その後……というのが、得策だろうか。


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