過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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168:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:38:01.13 ID:t8V4LTxho

「朝倉さんと一緒にナビゲートします、出発してください」

山岸さんの言葉を合図に、俺たち四人は駆け出した。
……闖入者が、どこの誰かは知らないが、できるなら、俺たちが到着するまで、無事でいてくれ。



………

かくして。アイギスを先頭に、森さん、伊織、俺とが続き、タルタロスの混沌とした経路を駆け抜けてゆく。
月光館学園組に、『前のタルタロスはここまで厄介じゃなかった』と言わしめるだけあって、本棟内の作りは果てしなく難解であり、ひどく可変的なものだ。山岸さんと朝倉のナビゲートに従い、できるだけシャドウとの戦闘を避けながら、校門を目指した。

『そこ、通路を右に折れると、昇降口に出るはずです。くれぐれも、中庭側でなく、正門の方へ向かってください!』

このメンバーで、北校内の造りに詳しいのは俺だけだ。

「左側だ」

廊下を駆けながら、前方を走る三人に叫ぶ。三人は、俺の声に応える事こそせずとも、昇降口に辿り着くや否や、指定したとおりに、左側の押し戸に向かって軌道を変えてくれる。
ガン。と、硝子と金属によって造られたドアが、音を立てて開け放たれる。

久方ぶりに目にする、北高の正門前の風景。つい十数時間ぶりに見たその光景は、まるで、もう何十年も離れていた風景のように見えた。
そして……その見覚えのある世界の中で、極端な違和感をかもし出している、イレギュラーなオブジェ。

昇降口からまっすぐ伸びた道の先に、巨大な円形のルーレットが置かれている。カジノで使われるような、赤と黒の二色のマス放射状に広がっているやつだ。
そのルーレットのすぐ隣に、真鍮で出来た犬の玩具ような姿のシャドウの姿があった。
更に、注目するべくは、そのルーレットの中心に立てられたポールだ。高さは五メートルほどはあるだろうか。ルーレットを回すためのつまみとしては、随分と大きすぎる。
そのポールの先端のあたりに、光の輪のようなもので、体をくくりつけられた、俺にとっては馴染みのある、女性の姿があった。


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