過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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170:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:42:03.07 ID:t8V4LTxho
と―――その時。
俺たちとシャドウとの間の空間に、突如、光を帯びた、人型の何者かが割り込んできた。

「うわっ!」

伊織が驚いて声を上げる。俺たちの前に現れたのは、足下を花束で包み込んだ、女性の姿をした、新たなシャドウだった。

『あっ、そうだ……皆さん、今現れたのは、『剛毅』のシャドウです。前もそうでした、そいつがいると、『運命』のシャドウへの攻撃はカットされてしまいます!』

山岸さんが注意を呼びかけるよりも一瞬早く。ルーレットの傍らの、運命と呼ばれたシャドウが、天空を仰ぎながら吼えた。
その瞬間、そのの体が、いくらか半透明になったような気がする。いや、実際にそうなったのだろう。
なるほど、確かに、あれでは普通の攻撃は有効ではなさそうだ。

「っと、そうだ……まずは、こっちを先にやるんだったっけな!」

『できるだけ急いで。後から来たほうは、力が高いから注意して』

山岸さんと朝倉の声を交互に聞きながら、俺はペルソナカードを空中へ放つ。

「ダンテ!」

俺の体から、青い光と共に、羽ペンを構えたダンテが放たれ、目前の、剛毅なるシャドウへと斬りかかる。
剣閃がシャドウの体に食い込もうとする直前に、剛毅は動いた。手にした短い杖のような柄モノで、空中を切る。すると、シャドウの足元の大地から、周囲の大地を伝って、衝撃波のようなものが走った。

「うおっ!」

足元に走った衝撃に、俺はお決まりのように転倒しかけ、ダンテのペン先が、空を切る。
ダンテの斬撃が空振った直後、一瞬の隙を突くかのようにして、剛毅は杖を振りかざし、ダンテの体に向けて振り下ろした。
咄嗟に、左手を突き出し、その杖を受け止める。左腕に、重みと衝撃が伝わってくる……朝倉の言うとおり、こいつはいわゆるところの、脳筋だ。腕力がハンパじゃない。


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