過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 20:06:04.53 ID:t8V4LTxho
「えっ……は、はえ!?」
続いて、素っ頓狂な声を上げる朝比奈さん。
最高到達点を通過した俺の体は、前へと進みながら、重力に引き寄せられ始めた。俺と朝比奈さんの距離が、見る見るうちに縮まってゆく。チャンスは一瞬だ。俺は両手で握り締めた召喚器の引き金に指をかけ、それを朝比奈さんに向ける。
「え、ええっ、キョン君っ、何をっ」
「すみません、朝比奈さん!」
そりゃ、突然、拳銃を向けられたら、誰だって驚くだろう。後で十分に謝らなければ。
俺はほんの一瞬。召喚器の銃口が、朝比奈さんの顔面に差し掛かった瞬間に、その引き金を引いた。
パリン。
「きゃあああっ!?」
朝比奈さんが絶叫すると同時に―――聞き慣れた、何かが割れるような音が聞こえた。同時に、俺の体が、前方から発せられた衝撃波に煽られ、後方へと吹き飛ばされる。
遠ざかる朝比奈さんの体が、青白い、ペルソナの光を発しているのが見えた。その頭上に浮かぶ……黄金色のドレスを纏った、女性の姿。
俺の望みは、どうやら成就されたらしい。
ぽす。
「お疲れ様でした」
と、地上へと引き寄せられる俺の体を、森さんが受け止めてくれた。いわゆる、お姫様抱っこの構図だ。俺、六十キロはあるんだけどな……
「なるほど、こう言うことか」
駆け寄って来た伊織に、手の中の召喚器を返却する。さて―――問題は、ここからなのだ。朝比奈さんのペルソナが、果たして、どんな能力を持っているか。
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