過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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192:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 20:26:03.32 ID:t8V4LTxho

「考えられるのは一つ。いつかから、僕らにメモを送っていたのは、長門さんではなくなっていた、ということです」

古泉は、神妙な真顔を浮かべながら、中庭中に散った俺たちに向かって、言う。

「僕や朝倉さんを、影時間へ送り出した時点では、彼女は間違いなく、僕らの知る彼女でした。しかし、その後のことについては知る由もありません。
 彼女からの連絡で、シャドウを倒すように言われるようになった時には、僕らにとっての『長門さん』は、既に『長門有希』ではなかった。拘束されたか、あるいは洗脳されているか、詳しいことは分かりませんが」

誰かが長門に取って代わって、俺たちを利用してたってことか。
しかし、長門を拘束なり、洗脳なり出来て、満月シャドウの出所が分かって、俺たちにメモを送れる……
そんな万能なやつが、果たして長門以外に、居るだろうか?

……そして、何より。
俺たちは、シャドウを倒すことで、何をさせられていたのか?

「わかりません。ただ、察するに……何かの封印を解いてしまった、というところでしょうか」

眼前に立ちはだかる、モナドの塔を見上げながら、古泉は言った。

「……塔から、無数のシャドウの気配がします。それと、何だろう……かなり高いところに……人の、反応?」

いつの間にか、ペルソナをを召喚していた山岸さんが、不可解そうに首をかしげながら言う。

「……やっぱり、人です……どうして、そんなところに……一体、誰が」

芝居じみた、先の読める展開だな。と、俺は思った。
俺たち以外に、この迷宮の中に存在し得る人間。

そんな奴―――一人しか居ないじゃないか。


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