過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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207:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 20:53:03.16 ID:t8V4LTxho

「今なら行ける……イシス!」

岳羽さんが召喚機を打ち鳴らし、突風とともに、無数の真空の刃が放たれた。ざく、ざくと音を立て、長門のペルソナの体表に傷がついて行く。

「く……」

龍の体の下で、長門が、息とも声ともつかない音を吐き出す。ダメージが通っているのだ。

「もう一度、行きます!」

先ほど、長門のペルソナに隙を作った功労者である天田が、再び召喚機を構えた―――天田の体が、青い光を吹き出し始めた、その時だった。

「―――サマエル」

長門が、三度、その名を呟いた。
ペルソナが体を戦慄かせ、全身から、奇妙な、形容しがたい色を帯びた光を放射し始める。

『これは……キョンくん、皆さ―――』

朝比奈さんの声が、半ばで途切れ、俺たちの体は、放たれた光によって包まれることを余儀なくされた。
頭の中で、誰かの声がする。


 ―――『神の悪意』


俺のペルソナの声ではない。それは、長門の声にとても良く似た、何者かの声だったように思える。
その声が脳内に響いた直後―――俺の体は、俺の意思では動かなくなった。
頭がくらくらし、体中が痺れたような感覚が、全身を包み込む。そして直後に、体の中に、巨大な鉛を詰め込まれたような、凶悪な吐き気が俺を襲った。


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