過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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212:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 20:59:32.24 ID:t8V4LTxho

「有希!」

俺とほぼ同時に、長門の元にやってくるのは、朝倉だ。
長門の体を抱き起こす役目は、朝倉に譲ってやることにする。

「有希、有希!」

力ないその体を揺さぶりながら、何度もその名前を呼ぶ。数度目に、朝倉がその名前を呼んだとき、長門が、目を開けた。

「……朝倉……涼子」

「有希、大丈夫?」

「召喚シークエンス、オルフェウス」

と、アイギスが、二人のそばへ駆け寄り、回復を施す―――しかし、長門の傷が癒える様子はない。

「長門」

恐る恐る。といったように、俺は長門に声をかける。長門は、俺の顔と朝倉の顔を交互に数度見比べたあと

「……この、先に」

と、呟いた。
この先。俺はその言葉を聞き、周囲を見渡す。仲間たちの姿とは別に、部屋の一部に、天井の闇へと上る光の帯を放つ、正方形の台があるのが見て取れた。

「居る、涼宮ハルヒ……私は、食われ、貴方たちに、涼宮ハルヒの力を……やつに食わせる、術を、犯させた」

こいつは紛れも無い、俺たちの知る長門有希だ。瞳は空ろであり、言葉は力ない。しかし、もう、誰かに意識を乗っ取られたような存在じゃない。


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