過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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222:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:09:01.09 ID:t8V4LTxho

「ゆかりちゃんっ!」

妹が叫び、岳羽さんと斧の間に、新たに障壁を作り出す。その障壁によって阻まれ、光の斧が弾き返される。しかし、それによって、初めに張られた、魔法を無効化するための障壁が解除された。辺りを吹き荒れる嵐と、かまいたちが、俺たちを襲う。

「うおっ!」

風に弱い伊織が、声を上げたのが聞こえた。風は、いつぞや岳羽さんが巻き起こした竜巻に匹敵するほどの風力を有していた。立っていることすら難しい。
なんとか両足を地面に食らいつかせながら、俺はハルヒを見た。視界の中で、ハルヒがまた新たに、ペルソナカードを取り出す。―――待て。これ以上、何をする気だ。

「行け、『アルテミス』!」

マントの青鬼が消え、現れたのは、鏡のような鎧に身を纏った、女神の姿をしたペルソナ。女神が両手を天に翳すと、俺たちを吹き付ける風の温度が低下し始める。

『ひえっ、氷です! 空気が、凍りついて、みんな凍っちゃいます! 溶かさないと……』

朝比奈さんの声がそう告げた頃には、俺たちを取り巻く風の中に、無数の氷の結晶が混じり始めていた。風に吹かれた全身が、徐々に凍りついてゆく。思わず目を閉じると、瞼までもが凍りついてしまいそうなほどだ。

「ワオーン!」

朝比奈さんの声を遮るようにして、何処かから、風音に紛れて、コロマルの遠吠えが響き渡った。吹き荒れる風に、炎を噴きつける、コロマルのペルソナ。
それは、とても、ハルヒの元へ、攻撃として届くほどの火力ではなかったが、俺たちの体が凍ってゆくのを遅らせる程度の効果はあった。

「くっ……カーラ……ネミっ!」

凍結から逃れた天田が、大地に自らのペルソナを叩きつけながら、稲妻を迸らせた。吹き荒れる風の中であれども、光速の電流は、真っ直ぐにハルヒの体へと伸びてゆく。

「うあっ!」

ハルヒが声を上げ、一瞬、周囲の気温が上がった。ダメージが通ったのだ。


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