過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
1- 20
226:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:13:03.02 ID:t8V4LTxho



………

冷たい風の吹き荒ぶ、モナドの塔の屋上。
そのだだっ広い空間に、直立しているのは、俺と、ハルヒの、二人だけだった。
血の色の床の上には、古泉や朝倉、アイギス、伊織たちが倒れ伏している。皆、かろうじて呼吸はしているようだが、目覚める様子を見せる者は誰もいない。

「どうして」

俺は、数十メートルほど離れた地点に立つ、傷だらけのハルヒに向け、言った。

「あんただけは……最後に倒してやろうって、思ってたの」

ハルヒは、僅かに血の筋が垂れた唇を動かし、言葉を紡ぐ―――その傍らに、あの、死神のペルソナが浮遊している。

「あんたは……私が、生かすって……一度は、決めた相手だから……」

ぜーぜーと、苦しそうに呼吸をしながら、ハルヒは、俯いていた面を上げ、俺に視線を向けた。

「あんたに、ペルソナを与えたのは、私。私のペルソナ……『ダンテ』の一部を、あんたに与えたの……あの日、あんたが『マジシャン』に、殺されそうになった時」

ハルヒは、一体何を言っているんだ?
俺が、殺されかけた時―――そう聞いて、思い出されるのは、最初に出会った、あの無数の手によって構成されたシャドウの件。
そこで、俺は思い出す。あの時―――確かに、俺の耳に、ハルヒの声が届いていたことを。


 ―――アンタのことは、生かしておいてあげる―――



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
261Res/374.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice