過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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243:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:30:01.25 ID:t8V4LTxho

『時が、元に戻り始めている』

頭の中に、長門の声が響き渡る。

『全ては戻ろうとしている。ニャルラトホテプが、影時間を産み出した、その瞬間へ。……進化の力は、再び涼宮ハルヒの元へと還る。この記憶も、涼宮ハルヒの記憶からは抹消される。そして、本来イレギュラーであった、彼ら……伊織順平たちの記憶も』

あいつらも―――俺たちのことを、忘れちまうってのか。
それは、何というか。少し、寂しい気もする。短い間だったが、戦いを共にした、仲間だったわけだしな。

『心配ない』

と、俺の考えを振り払うように、長門の声がする。

『記憶は消滅する。しかし、絆が揺るぐことはない―――彼らは、あなたたちの、戦友。この先、何があっても』

……長門にしては、クサイセリフだが、そういうのも―――なんだ。悪くないかもしれないな。そんな気分になってきたよ。
ありがとうな、長門。

「キョン、私、また……あの力を、手に入れるの?」

と、俺の傍らで、ハルヒが呟く。
そうか、時間が元に戻る。それはつまり―――ハルヒは、何も知らないハルヒに戻る、ってことなんだな。

『……全ては、元に戻るだけ。恐れることはない』

「だって……私、また、何も知らずに、キョンや、古泉君、有希や、みくるちゃんに、大変な思いをさせて……」

半べそ。などというレアな表情を浮かべるハルヒが、そんなことを言う。
―――何を、今更。


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