過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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名無しNIPPER
[saga]
2014/12/31(水) 18:43:27.82 ID:gIGEqEoto
歩いていて、気づいたことがいくつかある。
まず、俺のいるこの異界化北高は、まるで呼吸をしているかのように、常に変化し続けているということ。
具体的にどういうことかと言うと、先程まで壁に塞がれていたはずの場所が、気づいたときには新たな道になっていたりするのだ。
たった今曲がってきた曲がり角が、振り返ると壁に閉ざされていたり。さながら不思議のダンジョンである。
迷宮と化したものの、やはりこの場所は北高であるらしく、壁に不規則に並んでいる、教室へ続くらしいドアを開け、中を覗いてみると、科学の移動教室で利用する、薬品臭い棚の並ぶ準備室や、音楽室などの部屋に続いていたりした。
そんな中で、俺はとある教室を見つけ、足を止めた。
「ここ、五組じゃねえか」
ドアの上部に付けられた表札に、二の五と記されている。俺の当初の目的地だった、二年五組の教室だ。
校内はえらいことになっているが、果たしてノートは無事なのだろうか……
開けっ放しになっているドアから、室内を覗き込む……そこに、強烈に目を引くシルエットを見つけ、俺は眉をしかめた。
月光に照らされた室内には、整然と机が並んでおり、一見して奇妙な点はない。
しかし、教室後部の窓際……ちょうど俺の席のあたりに、見覚えのあるオブジェが建っている。
あの、黒い柩だった。
しかも、二つ。
「……こりゃ、どういうことだ」
近づき、観察してみると、二つの柩は、俺の席を前方と右から囲むような形で立っていた。
こめかみに指を当て、考える。
異界化した校内に、この柩がある。つまり、零時の世界が始まった時、二年五組の教室に、誰かが居た、ということか。
それも、俺の席を囲んで。
一体誰が、何のために。
「聞こえやしないよな」
柩のわき腹をコンコンと叩き、お前ら、俺みたいな体質じゃなくて良かったな。と、頭の中で呟く。
どこの誰だか知らないが、この姿になっているということは、こいつらは零時の世界を体感出来ないごく一般的な人間で、故に、この異界化北高に迷い込むことを免れた、というわけだ。
元の姿に戻れるのがいつになるかは知らないけどな。
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